内蔵機能が衰えると頭皮が危ない
今号の問題提起!
内蔵機能が衰えると頭皮が危ない
こういうテーマだと、「どうして?」と思われる方が多いかもしれません。人間の体はそれぞれが独立して成り立っているのではありません。有機的に繋がっているので、どこかが衰えるとその衰えがどこかに影響を与えるようになっています。
例えば、動かない生活をしていると当然足の筋肉が衰えてい来るので、足腰が弱くなってきます。そうなるとそれだけでは収まらなくなってきます。
- 動かないと足腰が弱る。
- すると血の流れを手足の先にまで行き渡らせるポンプの役割も弱まる
- ので心臓の力だけで何とかするようになる。
- すると血圧が高くなる。
- すると心臓に負担がかかるので心臓が弱ってくる。
と言うように、必ずどこかが弱るとどこかに負担がかかり、悪循環に陥るようになってきます。
内臓機能が衰えると頭皮が弱る理由
以下のように、内臓機能=特に胃腸の働きと腎臓の働きが頭皮・毛髪の成育に影響します。
- 胃腸の働きが弱ると、内臓の周りの血行が悪くなります。
- 内臓の周りの血行が悪くなると体全体の血行が悪くなります。(冷え性の人の中には、胃腸の弱い方が多い)
- 体全体の血の巡りが悪くなると、当然末端の組織である頭皮への血行が悪くなる。
- 頭皮が血の少ない真っ白な色になる
- だから頭皮が危ない状態になる。
栄養の消化吸収も十分でなくなる
また、胃腸の働きが弱くなると、摂取する栄養も十分吸収できなくなります。栄養は生きていくのに必要な器官から優先的に配分されるので、生きていくには必要でない毛には栄養の配分がされなくなっていきます。
腎臓の働きも影響する
腎機能の働きが弱いと、水分の排泄が十分できなくなります。体がむくれているとか顔がむくれているのはこの為です。これは細胞に水分が溜まっていて疲れている状態です。
当然、頭皮の細胞も水が溜まり・むくれて・疲れている状態になっているので、毛が抜けやすい状態になり、毛の生育にも影響してきます。
薄毛になる食習慣の実例
現在の貴方の食生活や水分の取り方を一度見直して下さい。
- サプリメントに頼った栄養の摂り方をしていませんか?
- 偏食が激しくありませんか?
- ファストフードやジャンクフードで済ましていませんか?
- コンビニ食(弁当・サンドイッチ・揚げ物・アイスクリーム・パン・スイーツ・菓子類等)が多くありませんか?(1日1回コンビニ食を食べるのを多いと言う)
- コーヒーや清涼飲料水で水分を摂っていませんか?
- 揚げ物や肉食に偏っていませんか?
昔の日本食は育毛食
1960年代以前の日本人は、お米や野菜・大豆製品等の植物性の食品が中心の食生活でした。その為、便の量も多く腸も長くひだも多く活発に働いていたようです。
肉食中心の欧米人は、その体の大きさからは想像できないくらいに便の量は少ないと言います。
日本人の毛は昔に比べて細くなっている
その為かどうか分かりませんが、昔の日本人の毛の太さは0.1ミリ程度もありかなり太かったようです。現在でも毛の太い人の中には0.1ミリ程度もある人を見かけることがありますが、非常に少なくてめったにお目にかかりません。
最近の日本人の毛は0.06~0.08ミリ程度で欧米人並の毛の太さになっているようです。薄毛の人はもっと細い毛(=0.04ミリ以下)をしています。
日本食は内臓機能を良くしてくれる
あくまでも傾向として書いていますが、やはり日本食が内臓機能の働きを良くするには良いようですし、コーヒーや紅茶ではなく、日頃ご自分で作る日本茶とか東洋のお茶を飲むと言う習慣が腎臓の働きを良くしてくれるようです。
エアコンがどこの家庭にも普及したおかげで、気温の高いところと低いところの温度差の激しい生活が当たり前になりました。この為に自律神経の働きが鈍っている人も多いようです。こう言ったことも内臓機能の働きに影響を与えているので気をつけたいものです。
7号は平成14年(2002年)8月9日に配信したメールマガジンです。