6号:ヘアケア製品の目的が頭皮を痛め薄毛の原因の1つ

感触やスタイリング・洗い上がりを良くすることを目的にしているヘアケア製品は、頭皮を痛め薄毛の原因になります。メイクでお肌が老化するように頭皮も老化する。 

あなたは何の為にヘアケア製品を使用するのか?

今号の問題提起!

市販のヘアケア製品の目的では頭皮を痛める

整髪料やワックス・ムース・ヘアスプレー等のヘアケア製品を使っている人は多いと思います。

現在はビジュアル=見た目が大事な時代ですから、こういった見た目を良くする目的のヘアケア製品を使うのは当然ですし、メーカーも見た目を良くする目的のヘアケア製品をたくさん作るのも当然です。

頭皮を労わるヘアケア製品を使っていますか?

では、ヘアケア製品を使う前に頭皮を守ったり、普段から頭皮を労わるようなヘアケア製品を使っている人はいるのでしょうか?

ヘアケアを使用する前に頭皮を守る人なんで、ほとんどいないのが現実ではないでしょうか?(市販のシャンプーで頭皮を綺麗に洗うとか、クレンジングを使って頭皮を綺麗にするのが頭皮を良くするのではありません)

肌につける化粧品には

  • ファンデーション等の綺麗に見せる為の化粧品や
  • その化粧品を落とす為のクレンジング・洗顔料、
  • 化粧水や美容液等の肌を守ったり肌質を良くする為の化粧品

に至るまで目的別にたくさんあります。

それに加えて、洗顔料なら敏感肌用の洗顔料までありますし、メイクの下地に使う化粧品まであり、かなり気を使った製品作りがされています。

ヘアケア製品は頭皮よりスタイリング優先

ところがどうでしょう?ヘアケア製品には、頭皮のことを考慮した目的別に製品はないのです。
ほとんどが、

  • 綺麗に見せたり、
  • スタイリングを整えたり、
  • 感触を良くしたり、

等の化粧品で言うところのファンデーション等の綺麗に見せる為のヘアケア製品ばかりで、頭皮を守ったり労わったりするヘアケア製品が皆無なのが現状です。

綺麗になったように魅せる。スタリングを整える。すべすべするように感触を良くする。これらは、髪の毛だけでなく頭皮にもその為の成分が残留するということ。それが薄毛の原因につながるのです。

スタイルや感触重視のヘアケア製品が薄毛の原因

もっと分りやすく言うと、非常に例えが悪いですが、バーコード頭の人は頭皮を労わるのではなく、整髪料を使って一生懸命に今生えている毛で薄いところを隠そうとすることが多いです。そういったことを始めると急激に進行し始め、数年すると隠すことも出来なくなり、ハゲてしまうのです。

また、女性でも薄くなり始めると、頭皮のことを全く考慮せず、薄い部分を隠す為にカラーをしたり、パーマでボリウム感を出して隠そうとし始めます。頭皮を無視しているのですから、薄毛を進行させてしまい、数年してどうしようもなくなり、結局は「かつら・ウイッグを」なんて状態になってしまいます。

これらは、感触やスタイリングを良くしたり、格好良く見せたりするヘアケアや行為がどれだけ頭皮を痛めているかの代表例です。

スタイリング優先のヘアケア製品が、頭皮を痛め薄毛の大きな原因の1つになっているので、当方では市販のヘアケア製品の使用に関しては、ある程度良くなるまでは中止してもらっています。

ある程度良くなれば、頭皮を保護したり髪を保護する方法を覚えていくので、上記のマイナスを受けないような使い方が分ってきます。

市販のヘアケア製品が悪いとうよりも、その目的が育毛には向かないのです。やはり製品は、その目的に必要なものを使いたいものです。

6号は平成14年(2002年)7月22日に配信したメールマガジンです。

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