1号:薄毛やハゲになりたければ、頭皮を良く洗って皮脂を取れ!

頭皮を綺麗にし過ぎるシャンプーで皮脂を取って頭皮が弱っている人が多い。こんな方は、あるきっかけで抜け毛が急増して薄毛発症の段階に入っていく。 

頭皮の皮脂を取るのは薄毛の大きな原因?

今号の問題提起!は、頭皮を洗うことについてです。

  • 目的の違うシャンプーで
  • 間違ったシャンプー法を採って、
  • 頭皮の皮脂を取ると毛を無くす。

ですから、「単純に洗い過ぎれば・・・」ではないことはご理解下さいね。「使うシャンプーの目的」と「どんなシャンプー法」なのかが問題なのです。

頭皮の皮脂を取り綺麗にすると抜け毛は減る

普通の人なら、「薄くなりたくなければ、ハゲたくなければ良く洗え!」と言われて、今まで頭皮の皮脂を取るように洗髪してきた人が多いのではないでしょうか?

確かに、頭皮の皮脂を取るようによく洗えば、「抜け毛が減ってくる」ので育毛の効果があるように感じます(抜け毛が減ることが育毛の効果だとすれば)。

では、毛が抜けると薄毛になるのでしょうか?

違いますよね。薄毛になっている人は以下のようになっています。

  • 薄毛の人の毛は柔らかくなっている。
  • 薄毛の人の抜け毛は細くなっていて、成長していない毛が抜けている
  • それでいて薄毛の人の抜け毛の本数は、季節に関係なく少ない。
  • 抜け毛の本数が、薄毛じゃない人の平均よりもかなり少ない。
  1. 抜け毛が少なく
  2. 発毛もしているのに
  3. 薄毛なのです。

薄毛発症時の抜け毛急増

ただ、薄毛が発症する際には抜け毛が急増することが良くあります。どうしてでしょうね?
それは

  1. 頭皮の皮脂を取って清潔にしてきたから
  2. 頭皮が弱って血行・血流が低下して
  3. 毛の成長が短くなり休止期が長くなり
  4. 刺さっているだけの毛が抜けずに残っていたから(この期間は抜け毛が減っている)

いつ抜けてもおかしくない毛が増えていたところに、次のようなきっかけが重なって抜け毛が急増したのです。

たくさん抜ける前に抜け毛が減っている期間が続いていた後、抜け毛が急増する原因(きっかけ)は人様々です。事例として、次のようなきっかけがあると抜け毛が急増することが多いです。

  • 強いストレス
  • カラーやパーマ・縮毛矯正
  • 年齢的な体力の衰え
  • 妊娠出産
  • ダイエット
  • 引っ越し等の環境の変化
  • 等々

抜け毛が急増する前には、頭皮の血行・血流が低下している期間が長く続いています(3~10年以上)から、生え替わってきている毛も細くなり成長期が短くなっています。

抜ける毛は生えている毛の中でも比較的太目で成長している毛で、残った毛は細くて柔らかく成長期が短くなっている毛ばかりになっているので、抜け毛が増えた後に薄毛が発症するのです。

抜け毛が急増しているのは、成長期が短くなった毛が抜けているだけで、次に生え替わってくる毛はさらに成長期が短くなっていくので、抜け毛が減っても生え替わる本数が増えるわけではないので毛は増えないのです。

頭皮の皮脂を良く洗うのは曲者

実は、多くの方が実践している「良く洗って頭皮の皮脂を取る」と言うのが曲者で、多くの人はTVCMや育毛サロンの宣伝や理美容業界に根本的におかしな情報を教えられているのです。

端的な例が成分的なこと。洗髪と言うと「シャンプー自体」と「シャンプー法」が絡んでくるものです。が、よく言われるのが成分的なことです。

成分的なことでよく言われるのは

  • 「アミノ酸系のシャンプーだから良い」
  • 「石油系の界面活性剤が入っているから悪い」
  • 「植物性の界面活性剤だから良い」
  • 「石鹸シャンプーには界面活性剤が入っていないから良い」(石鹸も界面活性剤の一つ)
  • 「表示指定成分が入っているから悪い」
  • 「表示指定成分が入っていないから良い」
  • 「弱酸性だから良い」
  • 「ノンシリコンだから良い」

以上の8点くらいではないでしょうか?

でも本来は、これらのことはシャンプーが育毛に役立つかどうかとはほとんど関係ないのです。

成分よりも大事なこと

製品には必ずその目的があり、その目的を達成するための方法があります。その目的を達成できるような作りになっていて、方法によって目的を達成するのです。

その作り方と方法次第では、「植物性の界面活性剤」や「アミノ酸系の界面活性剤」が頭皮を痛めることもあります。

ですから、そのシャンプーの目的な何のか?ってことが重要なのです。
消費者がシャンプーに求めているものは何か?その求めている効果を出す為に作られているのが一般に発売されているシャンプーです。

「あなた」が求めるのではなく、一般の大多数の消費者が求めることです。

嘘みたいな成分の話

石鹸シャンプーは石鹸自体に問題(石鹸もりっぱな界面活性剤)があるのです。

表示指定成分については、間違った情報に惑わされている人も多くいらっします。表示指定成分以外の保存料についてどうなのか?が、分からないことが多い。分からないことの方が恐ろしい。

ノンシリコンが流行っていますが、シリコンが残るから悪いのであって、シャンプーの目的を間違えずに、残らないシャンプー法を採っていれば何の問題もありません。

今まで散々シリコン入りのシャンプーやヘアケア製品を使ってきた美容業界が、いきなり「シリコンが悪い、ノンシリコンが良い」って言い始めるのを見ると、理美容業界の良心を疑いますよね。

成分的なことを言うのは、自社製品の優位性を消費者に訴えやすいからです。ですから、成分的なことにこだわるのは「全くのナンセンス」と言えます。

「シャンプー法」次第では大きく違う

シャンプー法を間違えると

  • 成分に関わりなく
  • 製品に関わりなく頭皮を痛めてしまうこともあり得るのです。

詳しくは次号で書きますが、こういうナンセンスなことを信じたばかりに、

  • 一生懸命になって頭皮の皮脂を取るような洗髪して頭皮を痛めている人
  • 頭皮の皮脂を取って、異常に綺麗で弱っている人がたくさんいらっしゃいます。

元々「洗う」と言う行為自体が肌を痛めますから、頭皮の皮脂を取って綺麗にする為のシャンプーの目的では、非常に頭皮が危ないのです。毎日シャンプーしている人が多いですからなおさらです。そして、薄毛発症の第一段階に入っていくのです。

結論

だから、洗髪は頭皮はお湯で洗い、シャンプーは泡立てネットで泡立てて、その泡で髪の毛を梳き洗いすれば良いのです。シャンプーでは頭皮をこすらずにです。

1号は平成14年(2002年)5月7日に配信したメールマガジンです。

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