10号:薄毛の原因は普段の食習慣とヘアケアにある場合が多い

薄毛の原因を男性ホルモンに求める人が多い。が、それよりも普段の食習慣やヘアケアの習慣の方が重要度が高い薄毛の原因と言えます。薄毛の原因は一つではなく六個程度の複数個。

薄毛の原因は普段の食習慣とヘアケアにある

今号の問題提起!

普段の食習慣とヘアケアが薄毛の原因になっている。頭皮を痛めることに繋がっている。

薄毛の原因はたくさんある

薄毛には色々な原因があります。とかく、一つや二つに薄毛の原因を絞りがちになります。広告・口コミサイト・掲示板・ブログ・ホームページやメールマガジンでも一つ二つに薄毛の原因を絞っているようです。

中でも一番多い薄毛の原因は、私のところに頂くご相談内容やいろんな質問を拝見していると「男性ホルモン」に関するものです。これが一番の薄毛の原因だと認識されている人が多いです。

男性ホルモンが薄毛の原因か?

男性女性に関係なく「私は体毛が濃いから男性ホルモンが多い。だから男性型の薄毛ではないでしょうか?」と言うものです。

確かに、男性ホルモンの影響が強い薄毛の人もいますが、全ての人が男性ホルモンが薄毛の原因になっているのではありません。

男性ホルモンが薄毛の原因の低位の人の方が多い

男性でも性ホルモンの影響は、3番手4番手の薄毛の原因でしかなくなっています。今回は、性ホルモンに関することをメインにしているのではないので、以下に簡単に書いておきます。

女性は生理で判断する

女性の場合はご自身の生理を見てください。これが順調なら問題なしです。薄毛になっているのや、細くなっているのは他の原因です。

生理が順調でなく不順なら婦人科で見てもらうか、育毛のケアというよりもホルモンのバランスを崩していると思われるので、ホルモンのバランスを崩している原因を探る方が先決です(ストレスや無理なダイエットが一番多いですが・・・)。

男性の場合は

男性の場合は、次のように考えてください。性ホルモンの影響が一番大きいのは20才代。だから、本当に男性ホルモンが主な薄毛の原因なら、全ての男性は20才代で薄くなり、ホルモンの影響が穏やかになる30才代後半から毛は回復してくるはず。

ところが、現実は反対で30才代後半から急激に薄くなっていく人の方が多いのです。

そして、一昔前まで=1980年代より前までは20才代で薄くなる人は、ほとんどいなかったと言う事実。同じ日本人の男性で一昔前と今とでは何が違うのでしょう?

1980年頃の20代には薄毛人口は皆無

実際、私も1980年の頃は学生でしたが、その当時に男性で薄かった人は50人くらいのクラスに1人もいない状態でした。いるとすれば、3クラスか4クラス集めてやっと「薄いかな?」と思える人が、1人いるかいないかくらいの割合でした。

一番違うのはヘアケア製品の種類・量・カラー

今のように10人に2人とか3人が薄毛と言うことはありませんでした。一昔前と一番違うのは、ヘアケア製品の使う頻度と量・種類。カラーやパーマ・縮毛矯正(男性も女性も10倍以上使っている人も多いはず)。これらについては以前にも書いていますので、そちらを参照下さい。

食習慣が大きく違う

現代は、野菜を摂らずに肉類やファストフード、サプリメント、コンビニ食で済ます人が増えています。

偏った食習慣で、なおかつ栄養過多になっている場合が多いのです。それでいて「動かない」「運動しない」のでは、毛が育つ体内環境にはなりません。

ちなみに、サプリメントで栄養素を摂るのが長い習慣になると、サプリメント依存になることもあり、体調不良の原因にもなります。と言うことは、育毛という観点から見てもサプリメントで栄養素を摂るのは良いことないと言えますよね。

30才代前半から薄くなる人が増える

30才代前半から薄くなる人が多いのは、この年代になると多くの人は会社の中でも中間管理職になっていたり、重要な仕事を任される年代になるので、毎日強いストレスにさらされることが、ヘアケアの習慣と食習慣に加わるからです。

ケア法を間違える

パソコンを使う仕事を長時間していると目の周りの血行も悪くなっていきます。にも関わらず、薄くなってくると目的の違うシャンプーで一生懸命頭皮を過剰に洗うようになり、かえって頭皮を痛め弱らせている人が多いのです。

実際にご相談者の頭皮を見てみると、頭皮は異常に綺麗で血行の悪い人が多いです。

  • 栄養過多で血が濁っている、
  • 運動しないから血行が悪い、
  • 毎日のストレスで頭皮が緊張している、

こんな状態なのにも関わらず、以下のように頭皮を弱らせる習慣・ケアをしているのです。

  • 目的の違う=皮脂を過剰に取り去り綺麗にし過ぎ、
  • かつ感触を優先している製品で
  • 過剰に綺麗にし過ぎているから、

その為、頭皮を痛め弱らせ薄毛が進行するようになります。こう言う悪循環にはまっている人が、男性女性ともに多いです。

ひどい肌荒れを治すには

女性ならお分かりだと思います。ひどい肌荒れを解消する時にどうしますか?

まさか肌荒れを隠す為に厚化粧と過剰な洗顔を繰り返さないでしょう。これを繰り返すともっと肌荒れがひどくなり、20代なのに40代や50代くらいの老化した肌になっていきますよね。

そうではなく、食べるものと生活習慣、使う基礎化粧品に気を使いますね。育毛のケアはこれとよく似ています。

薄毛の原因と重要度は人のより違う

ケアをしていく中でも重要度の高いものから、掘り下げるように潰していく場合もありますし、平行して潰していかないとダメな場合もあります。

どっち向いてケアをしていくのかは、ケアをされる人により少しずつ変わって来ます。

肌荒れも、ケアを始めても良くなるのに肌の入れ替わりのサイクルに合わして良くなっていきますから、そのサイクルを無視したような結果は出ないですね。毛も同じで、生え代わるサイクルを無視するような短期間で良くなることはないのです。

自分にとって何が重要なのかを知り、それに必要なケアを地道に年単位でケアを積重ねることを願うばかりです。

10号は平成15年(2003年)2月12日に配信したメールマガジンです。

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