薄毛の原因を1つに搾るから失敗する
今号の問題提起!
薄毛の原因は、人により違い5個以上あると言われている。ひとつひとつの原因潰しは困難を極めるが、じゅうてんPointを探ればケアの方法は簡単になる。
何事も今の結果に至るには原因があるものです。だから、原因探しをしてその原因を潰そうとします。そうすることで、自ずと結果が違ってくるからです。
でも、原因を潰すことで、悪い結果が良い結果に結びつくのには条件があります。
- その原因が正しい時で、かつ
- その原因だけが問題の時だけです。
原因が複数個あると1つ潰しても焼け石に水
- 調べた原因が正しくても他にも原因がたくさんあれば、悪い結果に結びつきます。
- 調べた原因が正しくても他の原因の影響の方が強ければ、悪い結果に結びつきます。
- 調べた原因がそもそも正しくなければ、悪い結果にしか結びつきません。
薄毛の原因は、人により5個以上あるもの
私がご相談を承っていると、通常考えられるだけでも、1人に5個以上の薄毛の原因が出てきます。男性と女性とで、考えられる薄毛の原因を箇条書きにしてみました。”あなた”の場合何個くらいあるでしょう?
あくまでも、たくさんのご相談者から頂いた相談内容から、思いつく限り薄毛の原因をピックアップして書いているだけなので、もっと出てくるのでは?と感じています。
今の習慣の中にある薄毛の原因を認識していない
特に問題になるのが、今の「あなた」の習慣に薄毛の原因・問題がある時。
- 今「使っているもの」や
- 今「やっていること」もしくは
- 今「やっていないこと」の中に
薄毛の原因・問題となることが存在しているのに、認識していない時です。
世間一般的な薄毛の原因だけが問題ではない
多くの人は、世間一般に言われていることだけを薄毛の原因と捉えているフシがあります。が、一般に言われていることの中には、それほどたいしたことのない薄毛の原因もあれば、同じ薄毛の原因でも人により大きい場合と小さい場合があります。
その上、誰が言い始めたのか知らないが、「使うことが薄毛の原因だ(例えばドライヤー)」と言われていたことが、実は、「使わないことが薄毛の原因になっている(例えばドライヤー)」場合もあるのです。
世間で言われている薄毛の原因を例えてみる
- 「男性ホルモンが薄毛の原因だ」と世間の人は思っています。が、本当に男性ホルモンだけが薄毛の原因でしょうか?
- 同じ男性でも、薄くなる人もいれば、そうでない人もいます。
- 1960年代と現代と比べた時、今の若い男性の方が薄毛の人が多いです。でも、精子の量や元気度は1960代の男性の方が優れていると言われています。
詳しくは以下のページをご覧下さい。
https://www.genki-life.net/kami/man/horumon.html確かに、男性なら男性ホルモンの影響は避けられないでしょう。でも影響の強い人もいれば、弱い人もいるはずです。
また、1960年代なら、薄くなる男性は40歳を過ぎて、50歳前後くらいから薄くなっていったものです。と考えると、40歳台くらになるまでは、男性ホルモンの影響の大きい男性は少ないのでは?と思えますね。
- 「抜け毛が多いのが薄毛の原因だ」と思っている人も多いです。が、毛が抜けるのは悪いことなのでしょうか?また、毛が抜けるのを予防しないとダメなのでしょうか?
では、「あなた」にお聞きします。「あなた」の毛は生え替わっていないのですか?平均的な毛の総量は10万本程度と言われています。(ゴメンナサイ。私が数えたわけではありません)
1本の毛の成長期も平均2年~6年(男性:2年~3年、女性の4年~6年)くらいでは?とも言われています。(ゴメンナサイ。これも私が調べたわけではありません)
これらの数字は老若男女の平均値ですから、当然人により差があります。この数字から計算すると、1日平均70本くらいの抜け毛はあるものと言えますね。
毛の量が多い人ほどこの平均本数は多くなり、毛の量が少ない人ほどこの平均本数は少なくなります。
でも、ここで言いたいのは、抜け毛の本数の多い少ないではなく、「毛はどんどん抜ければ良いのだ」と言うことでもありません。ここを間違えないで下さいね。
『抜け毛は薄毛の原因ではないのです。』これを言いたいのです。
抜け毛が薄毛の原因だと勘違いして、抜け毛を減らすことをしていたり、抜け毛が減ることを効果だと思っていると間違えます。
- 「ドライヤーが薄毛の原因」と言う人もいます。
ここまでくると、何か薄毛の原因を作らないとダメなのかな?と感じてしまいます。こんなことほど普通に考えて欲しいですね。「あなた」は、濡れている服を着たままで寝ますか?
これが、答えです。ドライヤーで頭皮を乾かさないのは、濡れている服を着たままでいるのと同じですから当然、頭皮には悪いです。
薄毛の原因を一つに搾るのは危険
以上3点について、書きましたが、
- 薄毛の原因を間違っていたり、
- やるべきことをしていなかったり、
- 薄毛の原因を一つだけに絞ってしまうことで
多くの人は間違っているのです。
薄毛の原因潰しと排除は難しい
人により薄毛の原因は違い、それも5個以上あるのです。その上、その薄毛の原因を排除しようとすれば、職業替えをしないとダメな場合や、性格そのものを変えてしまわないとダメな場合だってあります。一つ一つの薄毛の原因探しは良いですが、原因潰しと排除は非常に難しいのです。
あなたにとっての重点Pointを探る
でも、できることはあります。それは、人それぞれ違う薄毛の原因を探ることの中から、「あなた」にとっての重点Pointを探ることです。
ABC分析をご存知の人も多いかと思いますが、「あなた」にとって薄毛の原因の影響防げる重点Pointに対するケアを採ることで、薄毛の原因を潰すことは出来ませんが、防ぐことはできるようになります。
ぜひ、詳しく薄毛の原因を探ることで、「あなた」の重点Pointのケア法を採りましょう。どこに大きなPointがあるのか?それが問題です。
61号は平成18年(2006年)12月15日に配信したメールマガジンです。