育毛掲示板や口コミほど怖いものはない
今号の問題提起!
育毛の掲示板や口コミサイトの評判は本当に良いかどうか分からない。だって、「あなた」のことが分かって投稿されているのではないのだから。
育毛関係の掲示板・口コミサイトで、薄毛で悩んでいる人は評判を見て何か良い物・効果的なものがないものかと探し回る場合が多いようです。
2004年くらいからは、ブログなんてもあります。
例えば、グーグルでもヤフーでも構いませんが、「育毛」とか「薄毛」とか「育毛シャンプー」とか「育毛掲示板」とか気になる言葉で検索をかけてみて下さい。
信頼できる信用できる掲示板・口コミはほとんどない
必ず、色々な掲示板やショッピングサイトの口コミ、ブログが引っかかってくるはずです。
でも、ここで発言されている内容や情報が本当にあてになるのかどうか?信用できるものであるのかどうか?ですよね。
普段の生活の中での口コミと比較する
ここからは、普通に考えて下さいね。インターネット上ではなくて、普段生活している時、あなたは他人の言うことをそのまま信用しますか?
信じる人の条件は
- 知り合いの人
- いつもウソをつかない人
- いつも正直な人
- 性格を良く分かっている人
- 等々ですよね。
では信用しない人の条件は?
- 見ず知らずの人、初めて会った人
- ウソをつく人
- 小さいことを大げさに言う人
- 適当なことしか言わない人
- 性格の良く分からない人
- 等々ですよね。
まとめると、「いつも正直で」「ウソをつかない」「良く性格の分かっている」人なら信用するが、どこのどんな人か分からないなら信用しない。と言うことにならないでしょうか?
ネット上の掲示板・口コミには信用の条件がない
では、ネット上の”掲示板”の書き込みに、上記の信用する・しないの条件をあてはめてみて下さい。
皆さん、どこの誰か分からない人の書き込みを見て翻弄されていませんか?信用できないものを見て読んで翻弄されているなんて!翻弄されるだけでも阿保らしいですよね。
口コミは伝言ゲームに似ている
口コミっていわば噂話ですよね。人から人に伝わり広がっていくものです。伝言ゲームに似ていません?
以前以下のような経験をしました。
私のメールマガジンを、ずっと読んでいらっしゃる人なら分かると思います。私は、「脱脂力の強い」「目的の違う」シャンプーでの洗い過ぎが危ない!と長年ホームページやメールマガジン・ブログにて訴えてきました。
「洗ってはいけない」なんて言ってないのに
「洗い過ぎはいけない」には2つの修飾句が付いているわけです。
- 脱脂力が強い
- 目的が違う
ところが、始めてメールマガジンを出した時(1999年頃です)、いきなり名前も名乗らない人から電話を頂き質問を受けました。
「洗ってはいけないのですか?」と
私は、「そうではなくて、『脱脂力の強い』『目的の違う』シャンプーでの【洗い過ぎ】がダメなのですよ」と答えましたが、要領を得ないようでした。
伝言ゲームは最初の話と違ってしまう
当時としては、頭皮を綺麗に洗い皮脂を取ることが、育毛に役立つと信じていた人が多かったので、「洗い過ぎがダメ」と言うところに焦点がいき、修飾句なんて飛んでしまったのでしょうね。
結果どうなったか?
「洗い過ぎがダメ」と言う言葉だけが一人歩きをして、全てのシャンプーがダメのような洗髪自体を否定するような情報まで出てくる始末です。
情報には必ず発信元があるものですが、その発信元の意図することとは違う方向に情報は流れ勝ちです。伝言ゲームたるゆえんです。
薄毛を治す効果でないのに薄毛が治ると信じている
そして、口コミサイトや掲示板での「良い」とか「効果がある」とか「お勧め」とかの情報には、もっと信用できない理由があります。
それには、以下の3つがあるからです。
- 人は全て違うこと
- 人により捉え方が違うこと
- 多くの人が間違った捉え方をしていること
人は全て違う
人は全て違います。薄毛の原因も5個以上あるものですが、その5個の中身が違います。だからPointとなることが人により違うのです。
例えば、一日中PC業務をしている人と接客業をしている人では同じ薄毛でも、Pointとなることが違ってきます。
捉え方を間違っている
捉え方を間違えるとおかしなことになります。
例えば、育毛の効果を「発毛して生やすことが出来れば良い」と捉えていると、「ミノキシジル製剤で発毛した。増えた。」と言う口コミや掲示板への書き込みを信用し勝ちです。
同じような取り組みをすると、確かに半年程度は言った通りになる場合がありますが、そこから効果が続かないばかりか、頭皮自体に異常をきたし、生えている毛も無くしてしまうようになります。
ネット上の掲示板や口コミには信用に足る要素が少ない
こうして見ると、掲示板や口コミには、信用に足るだけの要素が少ないのが分かります。
私からすると、現実の社会では信用しないのに、どうしてネット上のことだと信用するのか、非常に不思議としか言いようがありません。
何を信用すれば良いのか?
マスコミも信用できない、医師の言うことも信用できない、その上、掲示板や口コミも信用できない????何を信用したら良いのだ!と思いますよね。
一番信用して欲しいのは”あなた”自身です。誰でも小学校・中学校と義務教育を受けています。高校卒業も95%以上の人はしているでしょう。ここで学んだことを振り返ることが一番です。
受験勉強が学ぶことになっている人が多いから、本当に必要なことを学んでいない人が多いのかもしれませんね。
「どこの」「誰が」「何をしている人」「本当の発信元は」
その次に、大事なのは
- どこの誰が言っているのか
- その人は何をしている人なのか
- その情報の本当の発信元は誰か?どこか?
例えば、情報販売と言うものがありますよね。そこには色々書かれていると思いますが、以下の3点が大事です。
- どこの誰が書いたものか?
- その人は何をしている人なのか?
- その人の書いている内容は、どこから来ているのか?(発信元はどこなのか?)
「自分の経験だ」と言うのはダメです。
経験するには、どこかで何かを調べてからのはずです。その「どこか」「何か」が情報の発信元で大事なわけです。
要は、他人様のアウトプットではなく、アウトプットをしている人が「どこからインプットしているのか」が大事。たぶん、「インプット先」に”あなた”に必要な情報が隠されています。
64号は平成19年(2007年)2月9日に配信したメールマガジンです。