今号の問題提起!
毛の回復は半年や1年では難しいことがほとんど。1年で回復する人は薄毛のキャリアが短く深度が浅く元々毛の本数が多い人です。
ご相談を承った場合、2006年くらいまではご相談者がおっしゃることをそのまま信じて聞いていました。
ケアを始められて半年1年と経過すると「悪くなった、悪くなった」と訴えられる人が少なからずいらっしゃるのです。この言葉をずっと言葉のまま信じていました。
どんな効果が毛が増える効果か?
途中経過で頭皮の状態や髪の状態をお聞きしています。するとケアの効果を感じていらっしゃる人は、以下のようなことをおっしゃっています。
後々で毛が増える効果
- 頭皮が柔らかくなっている
- 綺麗な青白い色に近づき、以前のような赤い状態は解消した
- 髪もフワッとしていて腰が出ている
- 毛の伸びるスピードが早くなってきた
- 髪がサラサラしてきて櫛通りが良い
- 頭皮や髪が軽く感じる
- 少し茶色がかっていた髪が黒くなってきた
見た目ばかりを気にしている人は効果を感じない
「悪くなった、悪くなった」とおっしゃる人は、上記の毛が増える効果をあまり感じていなかったり、見た目ばかりを気にされていて、ちょっとした小さい毛が増える効果の変化に気付いていないようなのです。
(実際上は、詳しくお聞きすると 後々で毛が増える効果に近いことをちゃんと感じられています)
メールもしくはお電話でのやり取りの場合は、本当に悪くなっているかどうかを確認する術がないのです。が、これらの毛が増える効果から推測すると、少なくとも悪くなることはないはずなのに「悪くなった」と訴えられるのです。
写真で見比べると良く分かる
悪くなるなんて「おかしいなぁ」と感じていた頃、ケアを始める前にお写真をお送り下さった人がいました。その人も同じように「悪くなった」と訴えられるので、「最初にお写真を頂いているので、同じようなお写真を再度お送り下さい。比べてみます。」とお願いしました。
すると、どうでしょう。
ケア前に比べて、明らかに透けている部位が隠れるようになっているではありませんか?
髪の色なんかは、明かりや取る角度が違えば変わるので比べようはありませんが、透けている部位の面積が狭まっているのですね。
相談室では必ず写真で見比べる
当然ですが、相談室では最初の写真を撮って、ご希望に応じてケア前と比べるようにしています。
ここでも同じように、「ケア前よりかなり薄くなっているように思うのです。本当に大丈夫でしょうか?」なんておっしゃる人もいます。
過去の自分を美化し過ぎ
1年後に比べてみると、ご本人曰く「過去の自分を美化し過ぎていました。こんなに悪かったのですね。」とおっしゃり安心してケアを続けられます。
上記の通り、ご自身が感じていることと実際には大きな違いがあって、結構人間の記憶なんていい加減なものだと感じますね。
半年とか1年で良い傾向に変化する為の条件
ただし、これら半年1年で上記のように変化してくるには条件があります。
- 一番の条件は、薄毛のキャリアが短く深度も浅いことです。
- 二番目の条件は、生来持っている毛を育てる力が強いこと。
これら2つが整っていないと、中々半年1年で、見た目の変化には繋がらないようです。(例外はあるかもしれませんが・・・)
「上手くいかない」とか「効果が出てこない」とか感じている場合には、現実を直視して見ることをお勧めします。
ただし、くれぐれもこの条件を外さないようにして下さい。
この条件が揃っていない場合には、とても半年1年で良くなるのは難しいです。良くなるのは難しいが、上述している後々で良い成果に繋がる効果が出続けるようにケアを続けて欲しく思いますね。
ところが、この2つの条件が揃っていないのに見た目の効果ばかりを望んで、最初は良かったが・・・頭皮や体をダメにして後々で毛を無くしまう人が多いのです。こういった方は、後々で成果に繋がる効果を継続していないのですね。
結構、感覚や記憶っていい加減なものです。こう言った感覚や記憶に頼って出てくる情報ほど信じてはいけないとも言えますね。
70号は平成19年(2007年)5月18日に配信したメールマガジンです。