頭皮用のシャンプーが皮脂の土台を作る
今号の問題提起!
育毛の為には頭皮用の皮脂を取り過ぎないシャンプーが必要で、かつ皮脂を取らないシャンプー法も必要です。
前号の東洋医学的考え方と西洋医学的考え方の違いは、ご理解頂けました?体全体のエコロジーを見るか、部分を見るかの違いですね。
どちらかに偏り過ぎてもいけないのですが、得てして、どちらかに偏り過ぎてしまい、片方が片方を批判するようなことになり勝ちです。
東洋医学にも西洋医学にも良いところはある
どちらにも良いところがあり悪いところがありますから、何が良いのか悪いのかを理解して取り組む必要があります。前号にて、良いところ悪いところを書いているので、振り返って読み直して下さいね。
西洋医学に偏りすぎ
ただ、一つだけ事実として存在しているのは、現在、巷に溢れる育毛の方法論や情報・製品のほとんどが、西洋医学的な考え方に偏っていると言うことです。
部分部分の現象面や原因しか見ていないのです。
結果として効果が出ているのに、頭皮を駄目にしてしまったり、心や体を壊してしまったりして毛を無くされている人が増えているのです。
せっかく効果が出ているのにもったいないですが、提供側に東洋医学的な考え方がないのですから、仕方がないですね。
頭皮の土台作りには頭皮用シャンプーと法が大事
さて、今号のテーマにも、同様に二通りの考え方・捉え方があります。ここを間違って一方からでしか見ていないと、以下のような頭皮のトラブルに見舞われます。
- 皮脂の分泌が増えて、洗っても洗ってもべた付くようになったり
- 頭皮が匂うようになったり
- フケ症になったり
- 頭皮がガチガチに硬くなってしまったり
- 炎症をおこしたりして
- 挙句の果てには、脂漏性湿疹や皮膚炎になってしまたりします
結果以上のような悲惨な状態になってしまいます。
頭皮の皮脂の分泌が多いのは、根本ではない
「薄毛の人は頭皮の皮脂の分泌が多い」と言う部分的な現象面しか見ていないと、頭皮の皮脂の分泌が多いこと自体が原因となってしまい、簡単に「頭皮をよく洗って皮脂を取れば良いじゃん」ってなことになってしまいます。
頭皮を洗い過ぎで皮脂が問題になっている
結果的に、ご相談を承っていますと
- 「皮脂の分泌の多い人」
- 「頭皮が匂う人」
- 「フケ症の人」
- 「炎症をおこしている人」
- 「頭皮がガチガチの人」
が多くなっていて、かつ、「脂漏性湿疹や皮膚炎の人」が多くなっているのです。
皮脂を取って頭皮を駄目にしている
皆さん皮脂を取って頭皮が綺麗になると言う効果は達成しているのですが、本来の頭皮に戻ると言う結果には繋がっていないのです。
問題の捉え方の間違いが問題なんですね。
頭皮の皮脂の分泌が増える理由
頭皮の皮脂の分泌が増える理由の中に、その人の薄毛の問題点があるのに、部分的な現象面だけを見て判断するからおかしくなるのです。
ちなみに、頭皮の皮脂の分泌が増える理由(多い理由)には、以下のことが絡んできます。
- 使っているシャンプーは、何を目的にしているのか?
- どんな洗い方を採っているのか?
- 生活環境はどうなっているのか?
- 普段の食生活はどうなのか?
- 元来毛を作り育てる力が強いのか弱いのか?
- どんな性格をしているのか?
- どんな職業でどんな業務をしているのか?
- 内臓は?
等々があり、一概に「こうだ!」とは言えないのです。
皮脂自体に問題がある場合
それは、皮脂が過酸化脂質になりやすくなっている場合です。
こんな場合は、確かに皮脂を取ってあげないと頭皮は良くなりませんが、単に取れば良いのではありません。
単に取れば良いと思って、何も考えずに一生懸命に頭皮を洗っていると頭皮を駄目にしてしまいます。
皮脂が過酸化脂質化するにはその理由がありますから、その理由を改善することが必要です(多くの場合食習慣の問題)し、その上頭皮の皮脂の分泌を増やさない(皮脂腺を刺激しない)シャンプーで、そのようなシャンプー方法が必要になってきます。
育毛法に必要な頭皮用シャンプーとシャンプー法
また、もっと必要で重要なのは、上述したこと全てを分かった上で、育毛のケア法を組み立て、そのケア法に必要な頭皮用のシャンプーとシャンプー法です。
当然ですが、薄毛の人の頭皮がどうなっているのか?を想定していないと駄目だってことです。
今回は、皮脂と言う観点から、頭皮の土台作りに必要な頭皮用シャンプーとシャンプー法について書いていますが、具体的に、どんなシャンプーを使って、どんなシャンプー法を採れば良いなんて書けません。
シャンプー法よりも目的が大事
特にシャンプー法のようなテクニック的なことを書くと、必ず、使うシャンプーの目的を考えずに、テクニックだけを実践しようとする人が出てきます。
どんな育毛法を採るかによりシャンプーの目的が決まり、シャンプーの目的により、シャンプー法が違ってくると言っているのに、全てのシャンプーは一緒だと考える人がいるのです。
シャンプーの成分では分からない
シャンプーは目的により違ってくるにもかかわらず、成分的なことを持ち出してきて、「有害な成分が配合されているから駄目なんですよ」なんてことを言う人までいます。
だいたい、自然派と言われる化粧品を扱っている人や、ネットワークビジネス系の化粧品の販売員たちが言うことなんですけど、本当に厚生労働省が有害な成分を認可するかどうかです。
自然派でも、育毛に役立たないシャンプーは多い
確かに成分は大切な要素ですが、自然派と言われる化粧品会社のシャンプーとトリートメントを使っていらっしゃった女性も相談にいらっしゃいます。
この女性の頭には、かなりシャンプーやトリートメントの残留が見られ、お湯でだけで洗っているのに、相当お湯が泡立ちました。だから、この女性が薄毛を改善できなかったのです。
- 皮脂を取り過ぎないこと
- 頭皮や毛穴に残留しないこと
- 薄毛の人の頭皮を想定しているか?
- 頭皮のエコロジーを整えること
まあ、これらを目的にしたシャンプーでシャンプー法を採れば良いってことですね。
個別には、違うので具体的に言えません。これらを「あなた」に当てはめて考えてみて下さい。
例:
どんな家に住みたいか?によって、設計図が違いますよね。
作る材料がほぼ同じでも、設計図が違えば、できあがる家の住み心地が違います。
シャンプーも一緒だと言うことです。
95号は平成19年(2007年)5月17日に配信したメールマガジンです。