頭皮の土台を作り直すには、頭皮の残留物を抜く
今号の問題提起!
薄毛の人の頭皮には、シャンプーやトリートメント・整髪料・カラー剤・縮毛矯正やパーマの薬剤・育毛剤・ステロイドの等の薬剤が残留して疲れています。それらを頭皮・毛穴から抜いて休ませることが先決です。
頭皮の土台を作るのを、土壌を作り直すのと同じように考えてしまうと、今流行の栄養を与えるとか汚れを取り去る「ヘッドスパ」のようなケアになり勝ちです。でも本当は、頭皮の土台を作り直すには、栄養を与えちゃ駄目ですし、皮脂等を取り去り過ぎても駄目なんです。
頭皮はヘアケア製品・カラー・パーマ・育毛剤で疲れている
今まで以下のようなことをして「あなた」の頭皮は疲れ切っています。
- 市販のシャンプーやトリートメントやリンス
- ヘアプレーやワックスやムースや整髪料
- カラーリングやマニュキュアや縮毛矯正
- 育毛剤やステロイド薬や他の薬品
等々色んなものが頭皮に与えられて、頭皮が薬付け状態になって土台が潰れているのですから、これらの残留物を抜き取ってあげるのが必要なんです。
そうすることで、初めて頭皮の土台作りのスタートラインに立てるのです。と言うのが、今号のテーマです。
頭皮と土地は似ているが、全く違う
一面では毛を植物に例えてみると、「植物が育つ土地」と「毛が育つ頭皮」とを、同じように見ることができます。
私も、ず~っと以前(1998年頃)から、以下のようにと訴えてきました。
- 毛は植物を育てるのに似ています。
- 育つ土壌である頭皮が肥沃であれば、
- 毛の育つ環境は整っていると言えます。
単純に考えれば下記のように言えるのです、が、
- 「毛=植物」
- 「頭皮=土壌」
いずれにも、決定的な違いあるのをご存知でしょうか?
頭皮と毛はあなたそのもの、土と植物は異物同士
そして、毛は死んだ組織の塊であるが植物は枝葉の先まで生きていると言うように全く違うわけです。毛は切っても痛くも痒くもないし血も出ません。植物は葉っぱを切れば液汁が出てきますし切り口は変色します。
毛は毛根にのみ血が通ってきているだけで、先の部分は死んでいるのです。植物は枝葉の先まで生きているのです。
その上、頭皮も毛も「あなた」そのものです。が、土地と植物は異物同士です。
「頭皮と土壌」の違いは何?
頭皮を作るのは体の中から毛細血管を通じの「血」の巡りからでしかできません。移植でもすれば外から出来ることにもなるでしょうが、例外的なことなので話になりません。
「栄養を外から与える」と言うのは一見できそうに感じますが、実はどんなにすばらしい栄養であっても、それは「あなた」の体にとっては異物なので、外部から入り込めないようになっているのが「あなた」の体です。
もし、外部から入り込めるようなら、栄養よりも小さいバクテリアや細菌も一緒に入り込むことになるのですから、「あなた」は生きていけないことになりますよね。
消化して吸収するならまだしも、そんなことは頭皮ではできないのですから。
土壌は地球の中から生まれてくることはありません。土壌は外からしか作り上げることは出来ません。土壌の栄養だって外からしか補給することは出来ません。
ミミズや微生物が土壌内にはいますが、それとて、外から枯葉等の植物の死骸が外から入ってこないと無理なわけです。
頭皮は「中から」、土壌は「外から」で全く違うのです。
サプリメントはあくまでも補助
ちなみに、「中から」と言うと、すぐに「サプリメントを!」なんて話が出てきますが、サプリメントでは中から良くならないことを、あえてここで指摘しておきます。
それらは、サプリメントを売る為の話であって、頭皮の土台を作り直す話ではありませんからね。
過去の2回のこのメールマガジンで書いていますが、体のエコロジーを乱すと、後々で頭皮の土台を潰すのです。すぐじゃないところが問題ですが、サプリメントとはそう言うものです。
ここまで書いた3つの決定的な違いを分かっていないと、頭皮の土台作りを間違えます。
頭皮から毛が育つのと土壌で植物が育つのは根本的に違う
いの一番に間違える人たちは、本当に植物を育てるのと同じようなことを考えて訴えます。当然、これらの人たちは以下のように言います。
「毛も植物と一緒だから、頭皮が栄養豊富で肥沃でないといけないのよ。」と。
何も考えないと、この表現って結構説得力があるように思えますねぇ。
でも、上記に書いたように、「毛と頭皮」は「植物と土壌」とは全く違うのですから、同じ考え方で同じようなことをしていると、頭皮の土台を潰すことにもなりかねません。
ヘッドスパは、頭皮の土台を潰すかも
それが、最近流行の美容院なんかで行われるヘッドスパです。なぜ頭皮の土台を潰すことになりかねないのか?理由は以下の通りです。
頭皮の為に美容院に行きますか?
100人いれば100人とも、頭皮の為にはいかないはず。
何の為に美容院に行くのか?
- 髪をカットしにいく
- 整髪しにいく
- カラーリングをする為に
- 縮毛矯正をしにいく
- パーマにいく
- 髪を綺麗にする為に
等々色々あるのでしょうが、今の髪が綺麗じゃないから「使用前→使用後」になるかのように、綺麗になったように見えるようになりに行くのが目的ですよね。
死んだ組織は変えることができない
髪は植物と違って死んだ組織の塊です。死んでいる組織なんですから、栄養を与えても綺麗に生き返ることはなく、「使用前」が「使用後」に変化したように見せるには、髪の表面に、何がしかを付着させコーティング処理するしか方法はないのですね。
また、美容院にいく女性のほとんどが「使用前→使用後」の変化を望むのですから、商売上も髪の特性上も何がしかを付着させるしか方法はないのです。
そう言った方法を採っているのだから、ヘッドスパを行って髪質が見違えるように綺麗になることはあっても、現在の「素」の状態の髪質が出てくることはないのです。
残留して薬漬け状態の頭皮にしてしまう
髪の毛に何がしかを残すなら頭皮にも残ります。薬付け状態で駄目になっている頭皮に追い討ちをかける如くヘッドスパを行うのですから、さらに頭皮の土台は潰れていきます。
頭皮のヘッドスパで抜け毛が減って、髪の量も減っていく
抜け毛が減りますが、土台の潰れた頭皮から質の悪い毛しか育たなくなっていきます。(綺麗に見えるが、質の悪い痛みやすい髪しか作れなくなる)
だから、本当は頭皮から薬抜きをしてあげて頭皮を休ませてあげないと、頭皮の土台は戻らないのです。
本当は、頭皮の土台を作り直すには、栄養を与えちゃ駄目なんです。
今まで、
- 市販のシャンプーやトリートメントやリンス
- ヘアプレーやワックスやムースや整髪料
- カラーリングやマニュキュアや縮毛矯正
- 育毛剤やステロイド薬や他の薬品
等々色んなものを与えられて、頭皮が薬付け状態になって土台が潰れているのですから、これらの残留物を抜き取ってあげるのが必要なんです。
そうすることで、初めて頭皮の土台作りのスタートラインに立てるのです。
96号は平成19年(2007年)5月31日に配信したメールマガジンです。