97号:育毛には時間がかかる。頭皮の再構築に時間をかけよう。

毛が育つ頭皮が良いほど良い毛が育ちます。土台としての頭皮の再構築に時間をかける方が、後々の育毛の効果の出方では良い成果に繋がりやすいです。育毛の度合いである頭皮の改善に時間をかけよう。

頭皮の再構築が先。育毛には時間がかかるのだから

今号の問題提起!
育毛の効果や結果を焦る気持ちは分かるが毛が増えるには時間がかかるのだから、頭皮を良くすることに時間をかける方が後々の為には良い。

前回は、「ヘッドスパで栄養を与えてはいけません。与え過ぎて疲れているのだから、反対に抜き取ってあげないと駄目ですよ」と書いたかと思います。

その中で「毛と植物」の違い、「頭皮と土壌」の違いも書きましたよね。

分からない?
それじゃ、前回のバックナンバーを読み直して下さいね。

毛と頭皮、植物と土壌

「毛と植物」「頭皮と土壌」、これらは全く違うので、同列に見ることは出来ません。「毛と頭皮の関係」と「植物と土壌の関係」も全く違うのをご存知でしょうか?

頭皮も毛もあなた自身

毛は皮膚の生まれ変わりで角質で出来ています。見た目は明らかに違いますが、成分分析すれば毛と皮膚は同じ成分で出来ているはずです。(研究者でないので調べる術がありません。)

土壌と植物は異物

ところが、植物と土壌は全く異質なものです。全く異質な植物が全く異質な土壌に根を張っているのですね。

だから、土壌の場合は植物を引っこ抜いてから、土壌を入れ替えて良い植物が育つようにすることが出来るわけです。

頭皮の入れ替えは無理

土壌なら一瞬と言いますか、狭い土地ならほぼ一日あれば土壌の入れ替えは出来るでしょうし、引っこ抜いた植物だって死んでいないわけですから、根に水をやっていれば何日間は生きられます。土壌を入れ替えて植え直すことができるわけです。

ところが、頭皮はそんなことが出来ません。頭皮を剥ぎ取り良い頭皮を張り直すなんで出来ません。

頭皮は異物を拒否する

例えできたとしても、剥ぎ取った時に生えている毛も一緒に抜けてしまいますし、抜けてしまった毛は張りなおした頭皮に植え直すことはできないでしょう。

張り直した頭皮はご自分の頭皮ではないのですから、張りなおした頭皮は体からの拒否反応が出るでしょうし、毛自体をも拒否するので植えてもすぐに抜けてしまいます。

とまあ、こんなことを考える人はいないと思いますけど、やっちゃいけないわけです。

頭皮も毛も体の内部から

前回書きました通り、頭皮は体の内部からしか作れませんし、作り直しにするにしても体の中からしかできません。

体の中からと言っても、今日から何かを始めたからと言って、1ヵ月後とか2ヵ月後に頭皮の作り直しができる分けではありません。最短で約4ヶ月程度の時間がかかります。

ちょっとじゃなく、かなり前置きが長くなりましたが、これが今号の本題です。

細胞が入れ替わるのには月日がかかる

人間の細胞が入れ替わるのに、どの程度の年月がかかるのか、お分かりの人はいらっしゃいますか?

例えば、今日から始めて、どの程度の年月が経てば全ての細胞が入れ替わっているかです。約37兆個程度ある細胞が、なんと4ヶ月くらいで全て入れ替わっているらしいです。

すごいですよね。それだけ活発な化学反応が、私たちの体の中で毎日休みなく起こっているわけです。

本当の育毛は頭皮の土台が生まれ変わってから

これって、頭皮も一緒でやっぱり4ヶ月はかかるわけです。4ヶ月かかって頭皮の土台が作られて、そこからが、本来の育毛になるわけですね。

この土台作りにかける年月ですが、あくまでも私がお世話しているお客様を見ている限りでは、4ヶ月と区切らない方が良いです。

頭皮の土台作りに月日をかける方が良い

頭皮の土台作りに月日をかければかけるほど、後々の育毛が効果的に行えます。

今の頭皮の状態が悪ければ悪いほど、今の進行度が激しいければ激しいほど、頭皮の土台作りに月日をかける方が良いのです。

あくまでも平均的な話ですから、4ヶ月前から育毛に取り組む場合もありますし、1年以上頭皮の土台作りに取り組む場合だってあります。

人や症状によって違いますが、頭皮の土台作りに月日をかける方が効果的な人が圧倒的に多いですね。

土台としての頭皮が良いほど良い毛が育つ

理由は簡単です。どんなことでも、土台がしっかりしていればしているほど、上に立つものだと大きなもの高いものを立てられ、ケアだとその後で行うことの効果の出方が良いからです。

だから、土台作りにはちゃんと時間をかけて、じっくりと取り組むようにして下さいね。人間の細胞が入れ替わるのに、約37
兆個程度ある細胞が、なんと4ヶ月くらいで全て入れ替わっているらしいから。

だから、じっくりと時間をかけて、頭皮の土台の作り直しから始めましょう。

97号は平成19年(2007年)6月14日に配信したメールマガジンです

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