あなたの薄毛の深度はどのくらい?
今号の問題提起!
薄毛の深度・過去してきたこと・環境・習慣・元来もっている毛を育てる力・等々により、薄毛の改善にかかる年月が決まる。2年3年4年とかかることの方が多い。
理由は定かではありませんが、ケアを始めると多くの人からご質問頂くことに以下のような期間に関するものが多いです。
- 「いつまでに戻りますか?」とか、
- 「今年の末に結婚するので、1年以内に何とかしたいのです」とか、
- 「今すぐに効果が出て何とか出来ないと意味がないのです」とか
そして、きっちり1年経った時点で音沙汰なくなる人がいたります。
1年で薄毛が回復する人は少数派
お話をお聞きしていると、1年以内に薄毛が治るのを一つの目安としている人が多いようです。たぶん、このメールマガジンを読んでいる人にも、同じように1年くらいを一つの目安にしている人は多いと思います。
薄毛が改善する時期に関して、ここで質問です。
その理由は何でしょうか?
何を根拠に1年くらいで薄毛が治るのを目安にしているのでしょうか?また、1年でどこまで戻ることを目安にしていらっしゃるでしょうか?
たぶん、効果の出方を次のように考えているのでは?
- 「ここの薄い部分に生えてきて伸びればフサフサに戻るでしょ。だから、1年くらいを目安にしている。」とか
- 「抜け毛が無くなって生えてくれば、1年もあれば戻るのではないですか?」とか
- 「1年くらいを目安にしないと、いろんな製品や方法を試せないじゃないか」とか
- 「毛にお金を使えるのはせいぜい1年です。」とか
- 中には「1年かけて駄目だったら、あとは毛のことは気にしない」とか考えている人もいらっしゃるかもしれません。
- もっと中には「情報を探していたら、3ヶ月とか4ヶ月で回復したって言う人がいるのだから、最悪でも1年かければ戻るものでしょう。」とか思っている人もいらっしゃるのでしょうね。
これ全部間違いです。大きく失敗する考え方です。
薄毛が治る時期の目標を間違えている
まず、1年でどこまで薄毛を治すのかの目安が間違っています。目標を間違っているのですから、何をしたって良くなるわけがありませんね。じゃ、何を目安=目標にすれば良いのでしょうか?
参考までに薄毛が治る時期の事例
女性の薄毛が治る時期の事例
その女性が弊社にご相談にいらっしゃる頃には、すでに、生えている毛自体が軟毛化しつつありました。その上、強い育毛剤でこじらせています。気になり始めて5年以上のキャリアがありました。
このような場合は、1年目の目安=目標は、毛がしっかりしてきて、元気が出てくること。これだけです。こうなってくることで、はじめて進行が止まるようになります。
この程度の低いレベルを目標にしてケアを行わないと、下手をすると進行を止められないだけでなく、毛を無くしてしまう可能性が高まります。
本数が増えるとか言うのは相当先の話で、この時点で毛が増えることを目標にしてケアを行うと本当に毛を無くすことにもなりかねません。
- 1年目の目安=目標をクリアしたら、
- 2年目・・・3年目・・・4年目・・・と目標を決めて
- 少しずつ積み重ねていけば良いのです。
軟毛化してしまっている場合は、ほとんどの場合、強い育毛剤を使っていたり、育毛サロンでの過剰で過激なケアで負担を強いてこじらせていることが多いので、高くて早い効果は命取りになる可能性が高いのです。
でも、この女性は、せっかく毛がしっかりしてきて元気も出てきているのに、見た目に繋がってきていなかったので1年で止めてしまいましたね。
もったいないですね。これから確実に増えるサイクルに入っていたのに。本人には、この程度の変化は中々分からないので、無理もないのですが・・・。
これは、男性でも一緒ですよ。
男性の薄毛が改善する時期の事例
その男性が弊社にご相談にいらっしゃったのは、抜け毛に細い毛が混じり出し、ちょっと元気がなくなってきたことで心配になり、ご自分ではどうすれば良いのか分からなかったのでご相談にいらっしゃったのです。
生え際も少しM字に後退しかけていました。元々太目の毛で直毛に近い毛質をしています。育毛剤を使う等ご自分では何もしていませんし、当然育毛サロンにも行ったことがないし、理美容室が行っている育毛のケアをしたこともありません。
こんな人の場合は、毛に元気が出てくるのに半年くらい。この頃から、抜け毛に細い毛は目立たなくなってきます。実際に毛の本数が増え始めるのに1年くらいですね。
増え始めるのに1年くらいですから、1年で戻るわけではありません。実際上は、10ヶ月くらいで、生え際のM字部分にも硬毛が育ち始めて、1年で少しだけですが前に戻りました。
生え際以外の部分は、1年でほぼ回復しました。この男性の場合は、条件が非常に良いから早いのです。
- ご自身の毛を作る力自体が強い
- 何もしていないのでこじらせていない
- 助言通り素直にケア続けた(比較的女性は助言通りにケアをしない人が多いので、回復するいのに時間がかかるケースが多い)
1年で戻る人は少数派で条件の良い人
以上2つの極端な事例を掲載しました。これらからも分かるとおり、1年で戻る人は少数派でかつ条件の良い人に限られます。
また、毛が増える目安を間違えると失敗する元にもなります。とかく結果だけを求めがちですが、結果に至るには必ずプロセスがあり、そのプロセスを大事にしないと上手く行くことも行かないのです。
女性で条件が良ければ・・・
女性の中には、条件の良い人の場合だと4ヶ月くらいで増え始める人もいますが、助言を聞かずに我流になってしまった人は、条件が良くても中々上手く行きません。
条件の良い人は少ない
ところが、薄くなる人には元来条件の良い人は少ないのですから、我流になってしまうと大方の場合失敗します。
そして、挙句の果てには「上手く行かない、上手く行かない」と悩んでいるのですから、助言している私はなんか割り切れない気持ちになってしまいます。
今の「あなたの状態」と「過去してきたこと」を考慮した上で目安や目標を持って下さいね。
くれぐれも、「今のあなたの状態」と「過去してきたこと」を無視して、製品や方法の効果だけで目安や目標を付けないで下さいね。
88号は平成19年(2007年)2月2日に配信したメールマガジンです。