ハゲ体質なんてない
今号の問題提起!
人の体質とは生まれながらに持っているものだから、これを後々で変えることはほぼ不可能。相当な努力が必要です。
ご相談者の話を伺っていると、時折、おかしな表現に出会うことがあります。その中でも一番気になる表現が、「ハゲ体質を変えるにはどうしたら良いのか」と言う質問です。
どうも、世間一般では、ハゲになる体質があり体質を変えればハゲも治るしハゲない、と思われているフシがあります。
誰が「ハゲ体質」と言い始めたのか?
でも、その「ハゲ体質」って、どこかの誰か知らない人が、勝手に言い始めた体質なので、こんなことを信じていると痛い目に会いますよ。
私も、ご相談者に体質をお聞きしますが、「あなたは、ハゲ体質ですか?」なんて聞きませんし聞けません。薄毛で育毛のご相談にいらっしゃっているのですから、こんな質問は失礼だけでなく非常にナンセンスです。
体質ってどういうこと?
では、体質・体質と言うけど、体質って変えられるのでしょうか?そして、その体質って何のことでしょうか?
体質を変えることは、ほぼ不可能
が、ここで間違って欲しくないのは、体質を変えることは不可能かもしれないが、「薄毛は治せるし、予防もできます。」って言うこと。
薄毛は治せるがハゲは治せない
だから、ハゲになる前の段階なら防げるし治せるのです。本当にハゲてしまったら治せません。
体質の問題ではなく進行度の問題
薄毛の進行度が深くて毛が無くなるくらいになってしまうと、ほぼ毛は戻らないと言うことです。
本当の体質の問題とは、
- 食習慣
- 習慣的に使っているもの、
- 習慣的にやっていること
- 環境等々
これらの マイナスの影響を受けやすい体質の人がいて、そんな体質の人が薄毛になりやすく、薄毛が進行していけばハゲになりやすいと言うことなんですね。
外的な影響を受けやすい人
薄毛になり進行度次第でハゲになる人は、こう言った影響(薄毛になりやすい習慣・環境)を、強く受けやすい体質だと言えば良いでしょう。
その体質とは
- アレルギー体質の人
- かぶれ易い人
- 虚弱体質の人
- 皮脂の分泌が元来少ない体質の人
ちゃんと統計を取ったわけではありませんが、私のところにご相談にいらっしゃる人の体質を見ていると9割くらいの方が、これらの体質に該当します。
花粉症の人も
ちなみに、花粉症もアレルギーですから、花粉症を発症している人はアレルギー体質なんですよ。
体質は一生変わらないもの
でも、この体質はまず一生変わらないもの、その人の個性の一つなんですね。
例えば、小さい頃にアトピーや喘息だった人で、大人になってアトピーや喘息の症状が出なくなった人がいらっしゃいます。
これらの人は、アトピーや喘息が治ったと思っていらっしゃいますが、実は、アトピーや喘息の症状が出なくなっただけで、その体質自体は変わっていないのです。
だからこそ、これらの体質の人
- アレルギー体質の人
- かぶれやすい人
- 虚弱体質の人
- 皮脂の分泌が元来少ない体質の人
は、薄毛になりやすい体質なのです。
症状が出なくなったから大丈夫なのではなく、体質的に薄毛になりやすのです。が、体質を変えることはできないけど、薄毛を治すこともできるし、予防することもできるのです。
体質は個体差があり人さまざま
ただし、一つ加えておきますが、同じアレルギー体質でも、人により差があります。ひどいアトピー体質の人もいれば、軽いアトピー体質の人もいるのです。
必ず、個体差があるものなので、一律に影響を受けやすいものでもないのです。
白と黒しかないのではなく、白と黒の間には無数の灰色があり、杓子定規にはいきません。体質の難しいところは、こんなところにあります。
効果は負担になり毛を無くす
また、これらの体質の人が注意しないといけないのは、効果は負担になりやすいと言うこと。皮肉なことですが、効果を求めれば求めるほど、これらの体質の人の場合は毛を無くす方に働きます。
『高い効果・早い効果が出て欲しい・・・は毛を無くすかも』になりやすいのが、これらの体質の人なのです。あなたの体質はどう?、ちょっとご自分の過去を振り返ってみて下さい。
どう言ったことが影響しているのかが分かると思います。
86号は平成20年(2009年)1月12日に配信したメールマガジンです。