フィナステリドの効果と副作用は表と裏の関係
今号の問題提起!
フィナステリドの副作用や後遺症は軽く扱われている。TVや雑誌等のメディアや医師や大学の教授までも同様で、厚生労働省が認可しているからと責任逃れしている。
私の、相談室にいらっしゃった人で、フィナステリドを4年飲んでいらっしゃった人がいます。(この方は、最近急に進行し始めたので、薬は止めたらしいです)
その方が、住所地で放送されていたフィナステリドの特集番組を、DVDに焼いて郵送下さいました。
今号は、このDVDを見た私の感想を書きたいと思います。
TVではフィナステリドの効果しか言わない
具体的な製品名やクリニック名・製薬会社名を出すと何を言われるか、何をされるか分からないので、伏字か「なんとか」で表記しています。ご想像下さいますようお願いします。
このTVの特集を普通の人が見ると、「すごいな、薬で毛は戻るのだ」と信じるでしょう。
フィナステリドのマスコミ特集はスポンサー次第
私がこれを見た時に一番最初に考えたのは、スポンサーはどこ?ってことでした。なんとか製薬がスポンサーですから、フィナステリドのマイナス面はほとんど触れずに良いことしか放送しないだろうと思いながら拝見しました。
フィナステリドの副作用から逃げ道を用意
予測通りでしたが、色々と疑問がわき、かつ、クリニックのなんとか先生も嘘に近いことを言っているな?と感じましたし、取材を受けていた大学の教授も、何か問題が発生した時には、フィナステリドの副作用から責任を逃れになるようなコメントを言っていましたね。
- まず、疑問に感じたのは?
どうして薬を処方する医師が問診をしないのか?ってことです。DVD内では、カウンセラーと思しき女性が問診をしていました。
普通、病院に行けば、患者を医師が自分の目で見た感じと問診や診察をした上で、どんな薬を処方するのかを決めますでしょう?当然、薬を出して良いのか悪いのかも医師が決めますよね。
でも、DVDでは、カウンセラーと言う女性が問診をして、症状を見ていました。
- 次の疑問(なんとか先生の嘘?)?
取材に行った男性(角野卓造さんのような感じの頭)のハゲの部位を見て、「ここまでは回復可能だけど、ここは無理」みたいなことをおしゃっています。
これを見た時、少しでも毛の生えているところは可能だけど、全く生えていないところは無理だと言っているのが分かりました。
ところが、「抜け毛を無くして、発毛させることができる」と言うようなことも同時におっしゃっています。
生えている部位だけが可能で、生えていない部位が不可能なら、生えている毛が伸びるから増えるのであって発毛するのではない、と言うことになりませんでしょうか?
また、発毛して増えるとおっしゃるなら、無理な部位なんて出てくるわけがなく、「ここは無理」なんてことは言わないでしょう。
- 次の疑問?
「発毛して毛は回復するのです」みたいなことをおっしゃっていましたが、そのあとで「中には回復しない人もいます」のようなことを、こそっと言っていました。
こそっと言うのではなく、本当は、回復しない人の割合が、どれだけあるのかが大事だと思いませんか?
その後に、ミノキシジルのタブレットを飲むようにすると、もっと多くの人が発毛するとおしゃってはいます。
- が、ここでも疑問?
副作用や後遺症について全くおっしゃらないことです。
なんとかクリニックに行った女性で、ミノキシジルのタブレットを処方されて、甲状腺ホルモンに異常をきたして、長期療養を余儀なくされた人もいるのです。
他にも、血圧が急激に下がってしまい、体調を著しく壊された女性もいらっしゃいます。
こう言った、副作用や後遺症について、薬を処方している医師なのに知らないのでしょうか?
- また疑問?
取材されていた大学の教授が言ったこと、「厚生労働省が認可しているから・・・大丈夫」です。これって完璧にフィナステリドの副作用から責任逃れの発言ですよね。
大学の教授なら、「あらゆる治験と10年20年に及ぶ追跡調査をしたけど、問題があるような結果(後遺症・副作用)は出ていない。だから、大丈夫ですよ。」みたいなことを言うのが当たり前でしょう。
ところが、こんなことを一切言わずに、厚生労働省に責任を転嫁しているのです。たぶん、特集の信頼度を上げて、権威付けの為に大学教授を出したのだと思います。
薬は基本的に毒だから、誰も予防のためには飲まない
そして、もっと怖いのは、コメンテイターの取材に行った男性が「気になるなら若いときから予防の為に飲めば良いのだ」とおっしゃっていたことです。
風邪を引かない為に、予防の為に誰が薬を飲むのでしょうか?副作用があって嫌だから誰も飲みません。薬に頼っていると体を壊してしまいます。
フィナステリドの副作用に、性欲減退や勃起不全があるとおっしゃっていましたが、あまりにも、これを軽く扱い過ぎている特集です。まるで、フィナステリドを売る為に特集しているような番組です。(スポンサーがスポンサーですから、当然ですが・・)
TV等のマスコミなら、フィナステリドの副作用や後遺症に重きを置いた特集にするべきなのに・・・。全く公平ではありません。
フィナステリドの副作用と思しき症状
精神的なことで性欲減退とか勃起不全になることで、毛が生育しなくなっている人も多いのです。フィナステリドの副作用には、精神的に塞ぎ込むこともありますから、フィナステリドで毛が生育しなくなることもあるのです。
理由は簡単です。こうなるのは、体全体の血の巡りが悪くなり、体の機能が低下するからです。血の巡りが落ちれば、意欲が無くなり塞ぎこむのも理解できますよね。
だから、1年2年と言う短期間でみるなら効果があるかもしれないが、その先は分からないということですね。
フィナステリドの副作用や後遺症が怖い
そればかりか、その先の副作用や後遺症が怖いし、フィナステリドの効果は長くは続かない可能性の方が高いと言うことです。決してマスコミは公平な放送をしているのではないってことです。
マスコミ情報は不公平
フィナステリドに限りませんが、TVを始めとするマスコミは決して公平ではなく、かなり偏った情報を流しているもの。だから、これらTVや雑誌等の情報を、そのまま鵜呑みにしていると駄目なんです。
必ず、スポンサーがどこかを調べて、大事な情報を隠したり軽く扱っていないかどうかを見る必要が出てきます。
先日と言いましても、1ヶ月ほど前の新聞記事に「リーブ21」が裁判に訴えられて、和解した旨の記事が出ていましたよね。これって、TVのワイドショーネタになりやすいことなのに、新聞にちょっと出ただけでした。
「リーブ21」が、TV各局の大きなスポンサーだから、どこも取り上げなかったのだろうと思います。取り上げたら、視聴率が20%を軽く超えると思うのですが・・。
今日の内容は、揚げ足取り的な記事になっているので、コツと言うほどのものではありませんが、少しでも出てくる情報を斟酌するお役に立てればと思います。
90号は平成19年(2007年)3月9日に配信したメールマガジンです。