育毛剤の効果で抜け毛が減れば毛が増えるのか?
今号の問題提起!
毛の本数が増えてくると増える本数に応じて抜け毛も増えるようになる。薄毛が進行すればするほど抜け毛は減っていく。
我が家で取っている新聞は読売新聞です。ここ2週間の間に新聞広告に、いくつ育毛剤の宣伝が載るか調べてみたところ、2週間で3つの育毛剤の宣伝が載っていました。
その3つの育毛剤が訴えている効果にあるのが、以下の通りです。
- 抜け毛が気になる女性の為の育毛剤
- 髪が抜ける前兆かもしれません。
- 薄毛や抜け毛になる前に早め早めの育毛が大切
- 抜け毛を予防
- 発毛促進
以上の5つです。まるで、毛が抜けることが悪いような広告ですよね。
ここで大きな一つの疑問です。
『毛が抜けることは悪いことなのですか?』
これら育毛剤の広告の大前提になっていることは、「抜け毛=毛が抜ける=薄毛」と思わせるような単純な図式です。「毛が抜けるから薄毛になる。だから、抜け毛を減らしましょう!」と暗に言っているわけですね。
育毛剤の抜け毛広告は嘘かも?
じゃ、毛が抜けることは悪いことではなく当たり前のことで、毛が抜けないと毛は増えないとしたらどうなるでしょうか?
この広告って、全てウソを公に言っている詐欺のようなものになってしまいますよね。
でも、よ~く抜け毛を読んでみると、
- 抜け毛を防ぐとか
- 抜け毛対策とか
- 薄毛と抜け毛を同列に書いていたりして、
どの育毛剤も抜け毛を防ぐことが、薄毛の改善に繋がるとは書いていないのです。
それらしきことは書いていますが、決して、「抜け毛を減らせば薄毛の改善に繋がる」とは書いていません。
育毛剤の製作者は抜け毛を薄々知っている?
私の想像の範囲を出ませんが、たぶん育毛剤の製作者は薄々知っているのだと思います。抜け毛を減らしても薄毛が改善されることはないことを。
抜け毛を書くと製品が良く売れるから
では何故抜け毛のことを、ことさら大きく訴えるのかと言うと、抜け毛で煽る方が製品がよく売れるからです。
育毛剤を使うが・・・
実際には多くの人は、8月9月頃から抜け毛を減らそうとして、育毛剤を使い始めると思います。すると10月11月になってくると抜け毛は減ってきます。
抜け毛は増えたり減ったりしているだけ
「育毛剤の効果で抜け毛が減った」→「さすがに広告で訴えているだけのことがある育毛剤だ」と思う人が多くなるだろうな?と思います。
自然の抜け毛のながれなのに・・・
そうなってくると、継続的に使う人も多くなるし来年の8月9月頃には、また買ってくれる可能性が高くなるのです。
抜け毛で煽る方がものが売れるのです。
毛が増えるには抜け毛が必要
だから、育毛剤の広告では【毛が増えるには、抜け毛もある程度増えないと駄目ですよ。】なんてことは絶対に言いません。
抜け毛の増える季節に少ない人は薄い!
そのおかげがどうか分かりませんが、私のところに相談にいらっしゃる人の抜け毛をお聞きしますと、多くの場合、8月9月10月の抜け毛の増える季節に少ない人が多いです。
季節的に増えて当たり前の時に少ないのは尋常ではありません。自然ではないのですから。
昔も今も紫外線は降り注いでいる
最近では、「紫外線がどうたらこうたら」で毛が抜けることが悪いように訴える人もいますが、紫外線なんて昔からあったものだし、秋口に抜け毛が増えるなんて、昔から日本人にはつき物なのですから、特に問題になるようなことではないのです。
抜け毛を減らせば。毛は減っていく
こうして、抜け毛を減らすことが良いと思っている人は、抜け毛を減らすことで毛を無くすようになっているのです。
細胞は生まれ替わる
毛も「あなた」の細胞の一つです。細胞である限り、必ず生まれ替わりをしています。
毛にとっての生まれ替わりとは、抜けて生え替わってくることを言い、多くの本数を維持するには、多くの生まれ替わりが必要なのです。
毛が増える時には抜け毛が増えることもる
ということは、たくさん抜けないとたくさん生えてこない=毛が増えるには抜け毛の増加はあり得るのですね。
限度はありますのでご安心を
ただし、たくさん抜けると言っても限度はあるし、たくさん生えてくると言っても限度はあります。
「あなた」本来の毛の成長期と総本数により決まりますので、何本とは言い切れません。
毛が増える準備が整うと・・抜け毛は増える
だから、抜け毛が増える季節に減っている相談者には、毛が増える準備が整い始めると抜け毛が増えますよ。と助言します。
現実の相談者の方の抜け毛を見たり・聞いたりしていますと、異常な抜け毛の本数になっている人に出会うことは非常にまれです。
抜け毛の異常に少ない薄毛が多い
多くの場合、抜け毛が異常に少なくて、薄毛になっている人が圧倒的に多いです。抜け毛をむやみやたらと減らそうとするのは、毛を無くすことに通じるのです。
本来の生え替わり
そうではなく、「あなた」本来の毛の生え替わりが、ちゃんとなされるようにして下さい。そうすれば、必ず毛は増えるようになりますから。
82号は平成19年(2007年)11月3日に配信したメールマガジンです。