抜け毛は誰でもあり毛は抜けるもの。何故予防する必要がある?
今号の問題提起!
毛は常に生え替わっていることで総本数を維持しているのに、何故抜け毛を予防したり減らしたりする必要があるのだろう?
毎年、秋口になると必ずと言って良いほど巷に溢れる情報が、『抜け毛予防』とか『抜け毛の多い季節です。ちゃんとケアをしましょう』になりますね。
何故、抜け毛を予防しないといけないのでしょうか?秋口に抜け毛が増えることが悪いのでしょうか?
不思議に思いませんか?何故????
抜け毛の情報が商売と結びついて出てくる
巷に多く出回る情報とは不思議なもので、必ず商売と結びついています。
「多くの人が抜け毛が多いな」と感じ始めると、必ずそこに需要があると考える人が出てきて、『抜け毛予防』とか『抜け毛の多い季節です』で煽るのです。
抜け毛で煽ると情報の横についている商品が良く売れる
抜け毛で煽ると、出回る情報の横にくっ付いている商品が良く売れます。
同じような製品やサービスを提供しているところは、同じような抜け毛予防の煽り文句を考えて、新聞や雑誌・TV等のマスコミを使って、さも『抜け毛があることや増えること』が悪いような情報を流します。
抜け毛で煽るのは詐欺のようなもの
以前、私のところにご相談にいらっしゃった女性の話。
- 8月9月に抜け毛が増えた。
- 嫌だったので育毛サロンに相談に行った
- 毛穴が皮脂で詰まっているから毛が抜け抜け毛が増えていると言われた。
- 契約してケアを始めた
- 11月頃には、抜け毛が減った。
- サロンでは、「抜け毛が減り、効果が出ましたね」と言われた。
私は、この話を聞いて一種の抜け毛の詐欺としか思えませんでした。
普通の抜け毛の増加と減少
だって、誰でも8月9月頃には抜け毛は増えます。誰でも放って置きゃ11月頃には抜け毛は減ってきます。
サロンでケアをしようがしまいが、抜け毛は増える時期に増えて、抜け毛が減り始める時期に減っているのですから。
毛は抜けて(抜け毛があって)生まれ替わっている
女性なら、お分かりだと思いますが、お肌がくすんでいる時には、スクラブ等でお肌表面の古い角質を落としますよね。
すると、古い角質が取れて、新しい角質が表面に出てきてくすみが取れて、お肌が明るくなります。
毛はお肌の同じ角質で出てきて、お肌と同じように生まれ替わっています。
古い毛が抜けるときには、下から新しい毛に押し出されるようにして抜けて新しく生まれ変わるわけです。
古い毛を残す(抜け毛予防)のは代謝を落とすこと
『抜け毛予防』とか『抜け毛を減らす』ことは、お肌に例えれば、ずっと古い角質でお肌を覆っているのと同じことで、新陳代謝を低下させるのと同じことなのです。
毛の量の多い人は抜け毛の本数も多い
現実に、毛の総本数の多い人は抜け毛も多いです。新陳代謝が活発で活発に生え替わっているのです。このような抜け毛の多いタイプの人が、一度薄くなっても回復は非常に早いです。
薄毛の人は抜け毛が減り古い毛ばかりが残る
本当に薄くなっていく人は、抜け毛が少なくなっていきます。新陳代謝が低下して古い毛ばかりが残り、新しい毛に生え替わらなくなるからです。
危ないケースは、抜け毛の増える季節に抜け毛が少ないとか、抜け毛の減る季節に抜け毛が多い場合です。
抜け毛は増えたり減ったりするものですから、増える季節に増えたからと言うことで抜け毛予防や抜け毛に関する情報に煽られないようにして下さい。
57号は平成18年(2006)10月11日に配信したメールマガジンです。