27号:JR福知山線脱線事故に思うこと

結果だけ100%求めるような姿勢は、心身に余裕が無くなり毛の育ちが悪くなってきます。現実に、ご相談者には心身に余裕を無くしている人が多いです。 

余裕のないことが事故の原因では!

JR福知山線の列車の脱線事故から、早いもので1ヶ月が経ちました。この事故原因を見ていると、企業としての体質や新型のATSが取り付けられていなかった等取り沙汰されていますが、私には今の日本の社会の余裕の無さが招いたように思えてなりません。

仕組みが変わらず人員だけが減った

バブル経済が崩壊してから、企業はなりふり構わずリストラの名の元に人員を減らしました。そのおかげで、バブル期に5人でやっていた仕事を2人か3人でしなければならなくなった現場も多かったのではと思います。

1人の人間にかかる負担は増えたのに、仕事の仕組みややり方は全く変わらず、リストラ(本当は再構築と言う意味)とは名前だけで、人員を減らしただけのところも多かったのではないでしょうか?

事実・現実・現場を知らないから間違える

このリストラを、人員の減った現場が自ら行ったのなら、仕組みを変えるとかやり方を変えるとかして何とかなったのかもしれません。

が、このリストラを実行していったのが、バブル期の全盛期に出世した現場をしらないエリートたちだったとすればどうでしょう?

数字だけ結果だけを追う危うさ

数字だけ、結果だけで物事を判断していきますから、現場でどう言う問題が起こっていて、何が問題なのかが抜け落ちてしまうこともあり得るのです。

JR西日本の組織がどうなっているのかは知りませんが、新聞等の報道を見ていると、ダイヤを組む時に現場の運転士の声が全く反映されずに、単に私鉄との競争に勝つこと(所謂結果)だけが優先されたのでしょうね。

だから、現場の運転士には余裕がなく、常に業務に追われた環境にいたのではないでしょうか?

失敗を許さない余裕の無さが薄毛の原因にもなる

育毛のご相談を承っていると、余裕を無くしている人が多いのに驚きます。男性女性年齢関係なく皆さん余裕を無くして、完璧な結果だけをすぐに求めていらっしゃいます。

人間は間違えるもの、が通じない。

その為、ちょっとした間違いも許されませんし許しません。

人間ですから誰でも間違いはあるものです。例えば「梱包間違い」「代金の計算間違い」「所見の見間違い」等々どこかで間違いがあります。

ミスは修正すれば問題ないのに・・・

たぶん、ご自身もそう言う環境に置かれているから、他人に対しても同じように100%を求めてミスを許さないのではと感じています。

間違っても、すぐに修正すれば何の問題もないのですが、それすら許されないのですね。

間違うこともあることを前提にして、その後の対応や修正をどれだけちゃんと行うかが大事だと思うのですが、どうも間違えばそこで終りになってしまう人が多いようです。

車のハンドルにも遊びがあり余裕があるからこそ安全に運転が出来ます。

皆さんも、くれぐれも余裕を持って下さい。持てるように工夫して下さい。薄毛の人には余裕の無い人が多過ぎます。

「このメールマガジンの主旨」

このメールマガジンは、誰も言わない「良い事ばかりでなく、マイナス面もあるのだよ」と言うことを知ってもらう為のものです。

世の中、あなたにとって都合に良い事ばかりではなく、都合の悪いこともあります。それらを天秤にかけてみて、それでも都合の良い事(効果を求める)を選ぶならそれで良いと思います。

当然ですが、私の行っている育毛のケアでも100%はありません。100%はありませんが、頭皮を痛めないようにケアを組み立てるので、後のケアで苦労することはありません。

ところが、効果ばかりを訴えているところでケアをしていた人は、

・頭皮を痛めしまっていたり、

・体の健康を害したりしてから、
ご相談にいらっしゃって
私のところでケアを始められます。

そりゃ、最初の頃は苦労しますよね。

・頭皮を痛めていなければ、

・健康を害していなければ、

もっと改善できたのにと思うことは何度もあります。

効果だけを求めていると命を無くすこともある

昨日の新聞にも、またもや中国製のダイエット食品で女性がお亡くなりになったと載っていました。多くの方が健康も害されました。

当然このダイエット食品は個人輸入で手に入れているのですから、どこかの業者経由で手に入れていますし、効果や効能も業者に聞いている可能性があります。その「どこか」の効果効能を謳った業者が悪いのは当然です。

ただ、個人輸入とは個人が自己責任の元に代行業者に依頼するのが建前なので、法的には責任は問えません。(ただし、薬事法上個人輸入代行業者は効果効能を謳えません。)

お亡くなりになれた女性も、「効果や美味しい話には何か毒がある」と言うことを知らされていれば、こんなことも無かったのではと思います。

どこかで誰かが、

「そんな謳い文句には気をつけよう!」

「3年前にも同じような謳い文句で亡くなった人がいるのだよ」
と言っていれば大丈夫だったかもしれないのです。

そう言うことを知っていた上でのことだと、仕方がないか・・・。

米国からの個人輸入品も危ないかも?

亡くなる前、健康を害する前なら何とかなります。が、亡くなったり健康を害したりした後では苦労するのです。ダイエットでも育毛でも健康を害していれば元も子もありません。

ちなみに、中国だから悪く、米国なら大丈夫と言うこともないのですよ。何せ今でこそタバコは健康を害するのは、日本でも米国でも共通の認識ですが、その昔米国では、「たばこは健康に良いものだ」と言う広告が堂々と流れていたお国柄ですから。

27号は平成17年(2005年)5月29日に配信したメールマガジンです。

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