72号:発毛しているのに本数が少なくなっている

発毛させて薄い部位を濃くするのは困難です。薄くなってくるのは本数が少なくなっているように見えるだけで、発毛していないわけではないから。毛が細くなり成長期が短くなっているからです。 

発毛しているのに本数が少なくなっている

今号の問題提起!
本数が少ないのは成長期が短い毛が増えて、表面に出ている毛が減っているからです。だから、発毛しているのに本数が減っているのです。発毛させても毛は増えないのです。

誰が見ても、薄い部分は本数が少ないように見えますから、発毛させれば薄いのが改善するように見えます。でも本当は発毛していないからではないのです。

薄くなってくるのは「細くなってきているから」と71号にて記載しました。薄くなるのは細くなってくるからで、本来の太さに戻るには生え替わらないと駄目だとお知らせしました。

発毛しているのに本数が少ない理由!

と言うのが今回の話題です。

誰が見ても、本数が少なければ「発毛させれば本数が増えるじゃないか!」と感じます。これが普通です。

発毛させていないのに毛の本数が増える

十数年前のことですが、かく言う私も、「同じように発毛させれば増えるでしょ。」と思っていました。

ところが、私どものケア法を行っていると、別段発毛させるケアを行っているわけではないのに、本数が増えてくるのです。

かく言う私も発毛のケアを行っていませんが、本数が増えてきました。

毛のないところには発毛してこない

全く生えていないところに発毛させようとしてケアを行っても、中々発毛してきません。でも発毛させていないのに、全体で本数が増えてきているのです。これってどういうこと??って思いますよね。私も思いました。

よくよく考えてみると、薄くなるとか本数が減るのは生えなくなるのではないのですから、発毛させても毛は増えないのですね。

たまたま発毛してくるサイクルに入る

もし、発毛させて毛が増えたのなら、それは、たまたまです。

このたまたまとは、「たまたまその毛が、発毛期のサイクルに入っていたから」と言うたまたまです。

薄毛になっていく段階と生え替わるサイクル

薄くなるのは細くなってくるからです。そのままにしておくと、段々と毛の成長期も短くなってきます。

成長期が短くなるのとは、毛が生えていない状態の期間が長くなっている毛穴が増えてくることでもあるのです。

そして、こんな頭皮の場合には、毛の休止期が長くなっていて発毛していない毛穴が増えていたりする場合があります。

成長期が短くなっていても=例えば4年の成長期が2年に短くなって2年で抜けても、その2年後には発毛してくるのですから以下のようになるのです。

  1. たまたま生えてくるサイクルにハマっている場合
  2. 発毛のケアを行えば生えてくることがあるのです。

でも、薄毛の人でこんな状態になっている人って、少数派なんですよね。

発毛はしても成長するとは限らない

だから、発毛のケアで毛が増える確率は非常に低いのです。そればかりか、一時的に良くなって黒々してきたのに、頭皮に異常をきたしてしまい毛を無くしてしまう人が後を絶ちません。

本当に発毛のケアで毛が増えるなら、丸坊主の人でも増えるってことですよね。
でも、そんなのを、私は見たことも聞いたこともありません。

全く生えていない部位は難しい

もう一つ。

全く生えていない部位に、発毛させて生やして増やすのは非常に困難です。当然ですが、中には発毛してきて本当に増える人もいらっしゃいます。でも、そんな人でも限界があります。

生え際の薄毛や後退なんかでも、『ここまでは可能だけど、ここからは難しい』境界があります。

毛が回復するには境界線がある

発毛させて増える可能な部位でも確率からすれば5割を切ります。難しい境界線を越えている部位の場合だと、可能性は1割2割もあれば良いほうです。

要は、毛には戻る境界線があって、それを超えている場合は今例えたくさん毛があっても、境界線を越えている毛が多い場合には現状維持さえも難しいのです。

全く生えていない部位とは、3年以上毛のない状態が続いてる部位です。が、こればかしは見ただけでは判断は難しいです。

そうなってしまわない為にも、「発毛して増やそう」なんてことを願わないようにして下さいね。

本数が少ない部位と生えていない部位

今回の、本数が少ない部位と生えていない部位を混同しないで下さい。例えば、女性の分け目の広がりは生えていない部位ではなく、本数が少ないか細くなっている部位です。男性の生え際の後退部位は、生えていない部位にあたります。くれぐれも、見た目の状態だけで判断しないで下さいね。

72号は平成19年(2007年)6月15日に配信したメールマガジンです。

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