ライブドア事件に思う。育毛の効果「結果だけが全て」の危うさ
今号の問題提起
育毛の効果・結果だけを追い求めてプロセスを大事にしないと結果に辿りつけない。
私は常々「育毛の効果・結果だけを先に追い求めないで下さい。」とご相談者にはご助言しています。が、本当にこのことの意味を分かって下さらない人が多いのには苛立つこともあります。
お気持ちは分からないではないのですよ。
「育毛の効果・結果が出なければ意味がない」と訴えているサイトやコミュニティがあるのですから煽られますよね。特に、社会経験の少ない人や女性は、この言葉に惑わされれている人が非常に多いですね。
収益を上げている方法が見えない
逮捕されましたが堀江貴文さん率いるライブドアが、どうして収益をあげているのか、ずっと理解できないでいました。
理解できないでいましたが、本屋に行けば「儲けるが勝ち」と言う堀江貴文さんの本がベストセラーの1位だったりしたのですから、相当結果だけが全てだと思っていた人が多かったのではないでしょうか?
ビジネスモデルがどんなものか?
私は、別にお金儲けが悪い、と言っているのではありませんよ。お金儲けを非難したり、悪いことのように言う方がおかしいとさえ思っています。
だって、日本ではお金を儲けないと何もできませんからね。ただ、儲ける方法や儲けに行き着く為のプロセスが大事だし、儲けたお金をどうするのかはもっと大事なわけです。
ライブドアがどうして収益を上げているのか分からなかったのかは、以下の3つが全く見えてこない企業だったからです。
- 儲ける方法(ビジネスモデル)
- 儲けるプロセス(ビジネスモデル)
- 儲けたお金をどうしている(拡大再生産の為の投資)
YAHOOや楽天なら「何をどのようにして儲けに繋げて、その儲けをどうしているのか」は、何となく見えるものがありますし、それぞれ特徴がありますよね。
何でもOKで良いのか?
儲けだけが全てになると、儲ける為には「何でもOK」になってしまいがちで、結果的にライブドアのように投資家を騙してまで株価を吊り上げて、自社株を高値で売った利益を会社の利益にしてしまうことさえあるのですね。
会社は株主のものと言いながら、株主には配当しない理由が後から分かりました。
この考え方は育毛の世界にも通じます。
育毛の効果・結果だけを訴えるサイトやメールマガジンがどれほど多いことか?その為には、「何でもありで訴えますよね」
「石鹸は自然のも」は大嘘!
その最たるものが、石鹸は自然のものでできているから良いが、界面活性剤は合成物だから悪い、とか合成の界面活性剤は悪い。と言う主張ですね。
石鹸も界面活性剤の一種
石鹸だって合成ものだし、広義の界面活性剤です。石鹸は油(脂肪酸)とアルカリ(水酸化カリウムか水酸化ナトリウム)を合成して作ります。
石鹸が良いと言うところは、油(脂肪酸)について書きますが、このアルカリについては何も触れていないところがほとんどです。
結果だけでは物事は成就しない
結果だけで物事が成就するなら、世の中つまらないものになってしまいます。結果だけで製品や方法を探すからハゲるのです。薄毛が治らないのです。
何事にも、結果に至るプロセスがあります。このプロセスの読めない見えない結果だけの話には、本当に注意が必要ですね。
今回の育毛法を探るコツ
「育毛の効果・結果だけではなく、方法やプロセスを個別に指導助言してくれる製品や方法を見極めましょう。育毛の効果・結果ばかりを訴えて『何でもあり』の訴えかけは危ないですよ。」
ついでに。
石鹸には石鹸として良いところもありますし、悪いところもあります。合成界面活性剤(種類が色々あるので、今多く使われているもの)にも良いところがありますが悪いところもあります。
製品にはその目的があります。これらを良く知った上で製品を使いわけないと何事も良くはできないように思います。
42号は平成18年(2006年)2月27日に配信したメールマガジンです。