12号:毛は抜けるもの。抜け毛がないと毛は増えない

毛の総本数を維持するなら、総本数に応じた抜け毛があるものです。育毛の効果で、抜け毛が「通常に戻る」のと「減らす」のでは意味が違う。抜け毛があるから総本数を維持できる。

抜け毛が「通常に戻る」のと「減らす」のでは意味が違う

今号の問題提起!
抜け毛が減れば毛は増えるのか?抜け毛が減るのが育毛の効果なのか?

育毛剤のTVCMやシャンプー・ヘアケア製品・育毛製品を扱っているところ、ほとんどのところが「抜け毛予防」について書いています。

  • 抜け毛予防
  • 抜け毛が減った
  • 抜け毛が減れば効き始め
  • 抜け毛が減るのが効果だ
  • 等々

抜け毛があるのは当たり前なのに

本来毛は抜けるのが当然です。これを否定する人はいますか?いないですよね。

  • 抜け毛を予防すれば毛が増えるのでしょうか?
  • 抜け毛を予防すれば毛が減らないのでしょうか?
  • 抜け毛が減れば毛が増えるのでしょうか?
  • 育毛剤に抜け毛を減らす作用や効果が本当にあるのでしょうか?
  • 抜け毛が減るのが育毛の効果なのでしょうか?

抜け毛が100本あるのは問題じゃない

抜け毛は、年間通して平均を見てみると、シャンプー時には

  • 毛の本数が多い人で30本前後(1日なら80本~120本くらい)
  • 毛の本数が少ない人で20本前後(1日なら60本~100本くらい)

季節によってシャンプー時の抜け毛は変化する

  • 抜け毛が多くなる春先や7月~10月くらいには、30本~50本くらい
  • 抜け毛が少なくなる上記以外の時期には、15本~20本くらい

以上くらいの抜け毛はあるものなのです。毛の成長期と毛の総本数を考える時、この程度の抜け毛がないと毛の総本数を維持できないのです。

だから、

  • 何の為の抜け毛予防なのか、
  • 何の為に抜け毛を減らすのか

が分らない以上、ただ単に抜け毛が減れば良いと考えていると痛い目に合います。

毛が増える為に抜けて生え替わる

抜け毛が減れば良いのではなく、ちゃんと自分の毛の総本数を維持するだけの「抜け毛」があり「抜けただけ生え替わっている」ことが大切なのです。

  • 薄くなっていく時に抜け毛が多くなるのは、成長期が短くなって刺さっているだけの毛が増えていたから。
  • 毛が回復してくる時に抜け毛があるのは、抜けてもちゃんと成長する毛として生え替わり始めるから

ちゃんと生え替わるのが育毛の効果

同じ抜け毛でも、薄くなる時と増える時では意味が全く違うのです。

抜け毛が減るのが育毛の効果ではありませんし、抜け毛が減れば毛が増えることもありません(一時的にあり得ますが、毛が増えるかどうかとは別問題です)。

自分本来の抜け毛の本数に戻り、ちゃんと成長する毛に生え替わるようになってくることで始めて薄毛予防にもなりますし毛も増えてきます。

抜け毛予防は毛を減らす

だから、宣伝や広告等で「抜け毛予防」とか「抜け毛が減った」とか言うのはそれだけのことで、決して薄毛の予防になっていませんし、毛の回復にもならないのです。

抜け毛の増減だけでは、分らないことが多いです。これだけで色々な判断をするのは、毛の本質が分かっていないと言えますね。もしくは、何か売る為に煽っている情報の可能性が高いです。

ほんと!抜け毛だけでは何も判断できません。

12号は平成15年(2003年)4月21日に配信したメールマガジンです。

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