86号:ハゲ体質なんてない

食習慣や生活習慣で薄毛になりやすい人が進行するとハゲになると言うだけで、ハゲ体質なんてないのです。習慣を変えれば薄毛を防げるし治せるのです。 

ハゲ体質なんてない

今号の問題提起!
人の体質とは生まれながらに持っているものだから、これを後々で変えることはほぼ不可能。相当な努力が必要です。

ご相談者の話を伺っていると、時折、おかしな表現に出会うことがあります。その中でも一番気になる表現が、「ハゲ体質を変えるにはどうしたら良いのか」と言う質問です。

どうも、世間一般では、ハゲになる体質があり体質を変えればハゲも治るしハゲない、と思われているフシがあります。

誰が「ハゲ体質」と言い始めたのか?

でも、その「ハゲ体質」って、どこかの誰か知らない人が、勝手に言い始めた体質なので、こんなことを信じていると痛い目に会いますよ。

私も、ご相談者に体質をお聞きしますが、「あなたは、ハゲ体質ですか?」なんて聞きませんし聞けません。薄毛で育毛のご相談にいらっしゃっているのですから、こんな質問は失礼だけでなく非常にナンセンスです。

体質ってどういうこと?

では、体質・体質と言うけど、体質って変えられるのでしょうか?そして、その体質って何のことでしょうか?

体質を変えることは、ほぼ不可能

が、ここで間違って欲しくないのは、体質を変えることは不可能かもしれないが、「薄毛は治せるし、予防もできます。」って言うこと。

薄毛は治せるがハゲは治せない

だから、ハゲになる前の段階なら防げるし治せるのです。本当にハゲてしまったら治せません。

体質の問題ではなく進行度の問題

薄毛の進行度が深くて毛が無くなるくらいになってしまうと、ほぼ毛は戻らないと言うことです。

本当の体質の問題とは、

  • 食習慣
  • 習慣的に使っているもの、
  • 習慣的にやっていること
  • 環境等々

これらの マイナスの影響を受けやすい体質の人がいて、そんな体質の人が薄毛になりやすく、薄毛が進行していけばハゲになりやすいと言うことなんですね。

外的な影響を受けやすい人

薄毛になり進行度次第でハゲになる人は、こう言った影響(薄毛になりやすい習慣・環境)を、強く受けやすい体質だと言えば良いでしょう。

その体質とは

  • アレルギー体質の人
  • かぶれ易い人
  • 虚弱体質の人
  • 皮脂の分泌が元来少ない体質の人

ちゃんと統計を取ったわけではありませんが、私のところにご相談にいらっしゃる人の体質を見ていると9割くらいの方が、これらの体質に該当します。

花粉症の人も

ちなみに、花粉症もアレルギーですから、花粉症を発症している人はアレルギー体質なんですよ。

体質は一生変わらないもの

でも、この体質はまず一生変わらないもの、その人の個性の一つなんですね。

例えば、小さい頃にアトピーや喘息だった人で、大人になってアトピーや喘息の症状が出なくなった人がいらっしゃいます。

これらの人は、アトピーや喘息が治ったと思っていらっしゃいますが、実は、アトピーや喘息の症状が出なくなっただけで、その体質自体は変わっていないのです。

だからこそ、これらの体質の人

  • アレルギー体質の人
  • かぶれやすい人
  • 虚弱体質の人
  • 皮脂の分泌が元来少ない体質の人

は、薄毛になりやすい体質なのです。

症状が出なくなったから大丈夫なのではなく、体質的に薄毛になりやすのです。が、体質を変えることはできないけど、薄毛を治すこともできるし、予防することもできるのです。

体質は個体差があり人さまざま

ただし、一つ加えておきますが、同じアレルギー体質でも、人により差があります。ひどいアトピー体質の人もいれば、軽いアトピー体質の人もいるのです。

必ず、個体差があるものなので、一律に影響を受けやすいものでもないのです。

白と黒しかないのではなく、白と黒の間には無数の灰色があり、杓子定規にはいきません。体質の難しいところは、こんなところにあります。

効果は負担になり毛を無くす

また、これらの体質の人が注意しないといけないのは、効果は負担になりやすいと言うこと。皮肉なことですが、効果を求めれば求めるほど、これらの体質の人の場合は毛を無くす方に働きます。

『高い効果・早い効果が出て欲しい・・・は毛を無くすかも』になりやすいのが、これらの体質の人なのです。あなたの体質はどう?、ちょっとご自分の過去を振り返ってみて下さい。

どう言ったことが影響しているのかが分かると思います。

86号は平成20年(2009年)1月12日に配信したメールマガジンです。

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