石鹸シャンプーは薄毛の頭皮に向かない
今号の問題提起!
石鹸シャンプーは薄毛の頭皮のバランスを崩し負担になるシャンプーです。
石鹸に対して異常なほど「安全だ」とか「体にやさしい」とか訴えているサイトや人が多いのですが、その根拠は何でしょうか?
天然成分だから?自然の成分だから?
もし、本当にそんなことを訴えているなら大きな大きな詐欺師です。石鹸と言う天然の成分はありませんし、石鹸素地は合成して作りますから。
石鹸もりっぱな合成もの
石鹸の原料(石鹸素地)は、脂肪酸と水酸化ナトリウムか水酸化カリウムを混ぜて作ります(たぶん、固形石鹸はナトリウムの方で、液体石鹸の方がカリウムだったような気がします)。
水酸化カリウムや水酸化ナトリウムは、たんぱく質溶解度が強く、強アルカリで劇毒物に指定されていますからかなり毒性も強いのです。
昔は、石鹸が殺虫剤に使われていた理由です。
石鹸は「天然成分だから」とか「自然の成分だから」と言う根拠は、最初からおかしな間違った話だと言えるのが理解できると思います。本当のことを知らされていないと言えますね。
石鹸も界面活性剤の一種
界面活性剤は悪し様に言われますが、実は石鹸も界面活性剤の一種で、悪さ加減から言うと「どっこいどっこい」なのです。所謂界面活性剤の種類次第では、界面活性剤の方が毒性が低い場合もありますが、高価になるので安価なシャンプー等には使用されていないだけです。
体質次第で石鹸が向かない場合がある
使う人の体質や状態により、石鹸が向くのか向かないのかが変わるのに、一律に「○○だから石鹸が良い」と考えることだけは避けましょう。
1970年代以降、日本人の体質は大きく変わってきました。それにともない、石鹸の向かない人が多くなっている現実があるのです。1970年代なら石鹸で十分だったのに、今は石鹸が向かない体質の人が増えているのです。それも急激に・・・。
薄毛の人で、石鹸系のシャンプーを使っている人が多いですが、十分ご注意を!
ホルモンを操るのは恐ろしい???かも
もともと私は、ホルモンを操るのには反対していました。男性でも女性でも一緒です。何故なら、現実にフィナステリドやピルを服用していて、体の調子を崩されている人のご相談を受ける場合が多くあるからです。
でも、こう言った情報がほとんど出てこずに、「良い事ばかり」「効果ばかり」の情報だけが一人歩きしています。
人体は微妙なバランスの上に成り立っている
人間の体は、いろいろな臓器やホルモン等々が有機的に影響しあって微妙なバランスの上に成り立っています。
例えば、
- 胃腸の弱い人は、皮膚も弱かったり
- 便秘症の人なら、お肌が汚かったり
- 男性ホルモンを抑えると、気力を無くして”うつ”になったり
- 女性ホルモンが多いと、乳がんになりやすかったり
と、そのものだけで成り立っているのではなく、お互いに影響しあいながら成り立っているのです。そして、直接的に出てくる上記のような影響もありますが、怖いのは何年も経ってから影響が出てくる可能性があることです。
昔飲んでいたフィナステリド・ピルの影響?
可能性と書いているのは、一般の人にはそれが10年20年前に飲んでいたフィナステリドやピルの影響なのかを調べる方法がない上に、どんな影響が出てくるのか分からないからです。
例えば、突然死をしても、昔フィナステリドやピルを飲んでいたから、と言う因果関係を調べ証明することができないのです。
本当に中立的な立場で、フィナステリドやピルを飲んでいる人の10年20年30年40年に及ぶ追跡調査と、飲んでいない人とを比べている調査があれば良いのですが、そんなものはありません。
直接的な影響とその後の影響
直接的に出てくる影響なら、すぐに分かるので(精力減退ややる気の減退)、すぐに止めることができます。ところが、直接的に出てくる影響が何もない場合には、気にせずに続けることになります。
フィナステリドの効果面での調査
- 1年間服用すると約6割に毛が増えると言う効果があった
- 残りの4割は現状維持が限度
偽薬では
- 現状維持が7割
- 進行したのは2割
一見効果があるように見えますが、
- 効果には個人差が激しい
- 効果が出るのは、最初の半年だけで、後の改善はあまり望めない
- 服用を止めると急激に進行する
米食品医薬品局の注意
とまあ、効果面では以上のとおりだが、米食品医薬品局は以下のように注意しているそうです。「妊娠中の女性が飲むと、胎児に先天性異常などが現れる可能性がある」と。
女性でも、10代20代で無理なダイエットを行い、ホルモンのバランスを崩して無月経になってしまうと、30才代で更年期の症状が出てくると言います。30才代で老人の体になってしまうわけです。要は、ホルモンのバランスを崩すと寿命が短くなってしまうのですね。
どうも、フィナステリドは効果面と体への悪影響を比較した時、リスクの方がべらぼうに大き過ぎて、割に合わないですよね。
効果面からすると、5αリアクターゼ2型の還元作用でジヒドロテストステロン(DHT)に変換されても、ハゲる人もいればそうでない人もいるといくことです。
世の中、夢のような育毛製品や魔法の育毛製品は無いと言うことです。
34号は平成17年(2005年)10月8日に配信したメールマガジンです。