38号:その2育毛にはシャンプーとシャンプー法が鍵を握る

育毛には「薄毛の人の頭皮と環境を想定し」「問題点を解決する処方設計した」シャンプーが必要です。皮脂を取る為のシャンプー・毛穴掃除のシャンプーはハゲになるシャンプーです。 

シャンプーの目的は何?育毛向けのシャンプー法を採っている?

今号の問題提起
育毛に役立つシャンプーとはどんなシャンプーなのでしょうか?

シャンプーが育毛には大事な事と、育毛に役立つように見せかけている表現があることは前回に書きました。では、そのシャンプーの目的は何?でしょう

育毛に役立つシャンプーとは

簡単に言ってしまうと

  • 「薄毛の人の頭皮の問題点を想定して」
  • 「薄毛の人の環境の問題点を想定して」
  • 「これらを解消できるように処方設計された」シャンプーと言えます。

では薄毛の人の頭皮はどうなっているのでしょうか?

皮脂を取るのが育毛シャンプーではありません

皮脂を取れば良いのではありません。皮脂の分泌が多くなっているには多くしている理由があります。その理由を探らないと、単に「多いから取れば良い」と言う判断では頭皮を駄目にしてしまいます。

皮脂は体を守る為に分泌されているので、皮脂を取るとは頭皮を痛めるのに等しいのです。

詰まっている毛穴を掃除するのが育毛用のシャンプーではありません

育毛用シャンプーで洗って毛穴掃除をすれば良いのではありません。毛穴が詰まることはありません。

吹き出物が出来るのは詰まるからだと言われますが、薄毛になっているなら1つや2つの毛穴の問題ではないはずです。1000個の吹き出物が出来ていて毛穴が詰まっていると言うなら分からないではありませんが、そうなると育毛どころの話で無くなります。

育毛用のシャンプーなら残留物が取れることがない

毛穴が詰まっていると言う人ほど、一生懸命毎日シャンプーをしています。でも、そんな人が、私のところで行っている温浴ケアを行うと、頭皮からシャンプー等のヘアケア製品の残留物が取れて、溜まったお湯が良く泡立つ場合があります。

毎日使っているシャンプーが残留しているのです。と言うよりも、感触を優先したシャンプーなので、髪だけでなく頭皮や毛穴内部にもシャンプーの成分が残留しているのです。

感触やスタイリングを優先したシャンプーは残留する

感触を優先するとは髪をコーティングしたり補修したりする成分を残すことです。それだけ付着力コーティング力が強くなるように作られているので、市販のシャンプーやリンスやトリートメントを使うと「使用前が→使用後」になるのです。

まあ、残らないと意味がないので、よ~くすすいでも残るのです。

一番育毛に向かないシャンプーとは

その他、『美容成分が綺麗になった頭皮と毛穴に浸透して』とか『ネイティブアメリカンが使っていた成分を配合している』と言ううたい文句のシャンプーが、一番育毛に向きません。

美容成分と一緒に洗浄成分も残る

なぜか?美容成分や配合成分が頭皮に残ったり毛穴に浸透するなら、洗浄成分はもっと残留してもっと浸透するからです。

洗浄成分が残らずに、美容成分や配合成分だけが残るなんて都合の良い話はないのですね。実際、私のところに相談室にいらっしゃる人の頭皮の温浴するだけですが、このようなシャンプーを使っている人の頭皮が一番泡立ちます。半端じゃない泡立ちです。

以上のように書いてくると、通常スーパーやドラッグストアで販売されているシャンプーは育毛には向かないと言えますし、売る為の枕ことばでも育毛に役立たないシャンプーだと分かります。

育毛に役立つシャンプーを探すコツ

もし、あなたが育毛に役立つシャンプーを探すなら、

  • 何の為のシャンプーで?
  • どういうシャンプー法を採るか?

以上のことを、どのように指導しているのかを探ってから判断することをお勧めします。

前回書いたことや今回書いていることを頭に置きながらホームページを読んでいると、何となく育毛に役立つか役立たないかが分かるはずです。

38号は平成17年(2005年)12月18日に配信したメールマガジンです。

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