前号では「洗い過ぎは危ない!!」と言う内容で書きましたが、今号では洗い過ぎることで【必要な皮脂を取り過ぎることがハゲル原因の一つになっているのだ】について書くようにします。
皮脂の問題は、ややこしい問題も含まれているので少し長いメールマガジンになりますがご勘弁を。
まずは、どうして皮脂は分泌されているのでしょう?について
皮脂が分泌されるには理由があります。
皮脂は私たちの体を守るのに必要だから分泌されているのです。
にも関わらず、
「皮脂が毛穴に詰っていて毛が生えてこない」とか
「皮脂が多すぎて育毛剤の浸透を妨げている」とか理由付けて、
とかく
「皮脂を取らないと毛が育たない」
「皮脂を取らないと育毛剤が効かない」
と言うサロンやこう言ったことを何も知らずに書いているホームページ、またメールマガジンがあるのに恐ろしさを覚えます。
皮脂の分泌があるは当たり前です。ないほうがおかしいのです。3日程度で髪が脂っぽくなってくるのは何の問題もありません。1日で髪が脂っぽくなったり、夜シャンプーしても朝には髪脂っぽくなっているなら洗い過ぎによる皮脂の取り過ぎが皮脂の分泌量の多さの原因です。
頭皮の脂っぽさばかりを見ますが、現実には髪がどう感じるかで見ましょう。
取れば必ず再度分泌されるのが皮脂です。これを過剰に繰り返すと常に皮脂を分泌せざるを得なくなるので、ひどい脂症になっていきます。
よく男性ホルモンと皮脂の関係が言われます。これはあくまでも
「男性ホルモンが多いと皮脂の分泌量が増える」
「男性ホルモンが多いと頭周辺では毛を育てる阻害要因が多くなる」
だけの関係で、皮脂と薄毛には直接的な因果関係はなにもないのです。「皮脂を取れば良い」と言う理論を裏付ける証拠はどこにもないし誰も証明できないのです。
ところが、
時折皮脂をとる手当をして(例えば1日2回シャンプーして)育毛剤を使うことをして、薄毛が解消したと言う人が出てきます。(その時だけで、その後何年何十年にも渡って髪を維持できているかどうかが分からない)
これは、皮脂を取って育毛剤が効いたというよりも、適度なマッサージ効果によることの方が大きいのです。こういった人は100人の内2人~3人もいれば多い方なのです。
どうしてそう言えるのか?
毛は貴方の頭皮から育っていて、貴方の体(頭皮)が毛を育てるからです。育毛剤が毛を育てるのではないからです(この意味が分からないといつまでも薄毛を解消できないと思います)。たまたまマッサージ効果が、その人にとって良い方向に働いただけなのです。
時折皮脂を取って育毛剤が効くことで一時的に薄毛が解消する人が出てくるので、そのような手当をしているサロンや理容室は、これで薄毛が解消できると言うように、それも写真つきで全ての人に有効であるように訴えてきます。
特にこれを言っているのが理容師や美容師であることが問題です。何故なら国家資格を得ていると言う建前がありますから、これらの人の言うことを信じる人が多いからです。
理容師や美容師は、あくまでカットや角化した部分(死んでいる組織)の髪のプロではあるが、育毛や生きている組織に関してはど素人もいいところなのです。だから、訴えているほども上手くいかないのです。
私のような小さい無名のところに月に最低でも10名~20名くらいの人から、このような相談を頂きますから、皮脂を取り育毛剤を使う方法をしている潜在的な被害者人口は相当なものだと思います。
皮脂をとって育毛剤を使う手当は、どちらに転ぶか分らない非常に確実性の低い“バクチ”のような行為だと言うことができます。たぶん、当たり馬券を買うよりも確実性は低いと思います。
先日も当方の毛髪診断を受けた人(現在は受け付けていません)で次のような人がいました。 「某発毛サロンで1年程度施術を受けていますが、経済的に苦しいので自宅でできる手当法を教えて欲しい」と言うものでした。
よくあることなので、まずは「毛髪診断」を受けるようにご助言しました。その結果、強い薬剤を使って皮脂を取り除く手当をしていた結果
「毛根が変形してしまっているものが数本見られる」
「毛根から伸びている毛の色が変色している」ものでした。
高額な費用を使って、逆に悪くしているのですから悲劇としか言いようがないですね。怖いでしょう?
だから、このような手当でたまたま良くなった人の場合は、いずれ再度薄毛が進行して今度は回復不可能になるか、悪くすると“脂漏性湿疹のような難治性の皮膚炎”に悩まされることになる確率が非常に高くなります。
こうなってしまうと、薄毛の解消だけの問題でなくなってきます。皮膚炎を治すのに数年の時間がかかることもあり、下手をする一生皮膚炎と付き合うことにもなり、薄毛の解消どころでなくなってしまいます。
当然、今現在「皮脂を取る」ことを手当の基本にしている人も同じ事が言えます。
市販のシャンプーで洗い過ぎることで、必要な皮脂を過剰に取り去る結果になります。日本人の過剰な清潔指向がこれに拍車をかけています。
頭皮の臭いが気になるから過剰に洗髪すると臭いは消えますか?たぶん消えないと思います。何故なら、綺麗にすることで「○○」の「○○」しやすい環境を作るし、「○○」の「○」になる成分を過剰に分泌するようになるから。
世界には洗髪をしない習慣の民族はたくさんいます。その民族に毛穴が詰って薄毛になっている人は多いですか?また脂漏性の人は多いでしょうか?TVを見ますが、髪の毛は確かに日本人のように綺麗ではありませんが、別段、皮脂でベタベタのように見受けられませんし、薄毛やハゲの人は日本人より少ないように感じますね。
民族で比べるのがおかしいなら、30年前40年前の日本人はどうだったでしょう? 特に女性には薄毛の人は、まず見られません。綺麗に毎日洗髪している現代の日本人の方が皮脂の分泌量も多いし、薄毛の人も多いのです。
皮脂の分泌量が多いのも薄毛の人が多いのも、実は市販の脱脂力の強いシャンプーで過剰に洗髪しているからなのです。 問題は皮脂ではなく、使うシャンプーとその脱脂力の強さにあるのです。
上記のことを理解すれば、
「皮脂で毛穴が詰っていて毛が生えてこない」
「皮脂が多すぎて逆流して溜まっていて育毛剤が浸透しない」
「皮脂が多すぎて育毛剤の浸透を妨げている」(ある意味当たっていますが????)と言う理論が
「いかにおかしい理論か」
「いかにこじつけている理論か」分ると思います。
今回は長すぎるので「シャンプーの見分け方」は次号に持ち越します。また次号では、どうして「皮脂を取らないといけない」と言うホームページやサロンが多いのか、TVや雑誌で特集されているかについて書きたいと思います。
育毛は頭皮のことを考えましょう。頭皮は人それぞれ、だから育毛法も人それぞれ。薄毛の原因も人それずれなので、薄毛の改善パターンも人それぞれなのです。
『薄毛の対策は育毛相談WEBの頭皮回復から』
効果がある言われる育毛剤を使っても毛は増えません。抜け毛が減っても増えない。発毛しても育毛にはならない。他人様の育毛の成功体験ほどあてにならない。
薄毛は個体差があり、効果的に育毛を行うには、その人の習慣や体質・環境に大きく左右されます。 一般的な情報は、あなたには役立たない情報になるだけでなく、かえって負担を与えたり、畑違いのケアになることさえあり、せっかく行っているケアが頭皮を痛める素にもなりかねません。効果的に育毛を行う為にも、あなたの個別の相談を受けましょう。